〜〜 作品紹介 〜〜
『アイシールド21』
【原作稲垣先生、作画村田先生、監修アメフト詳しい人】で続編(大学編)描いてくれ😢
絵がうますぎる
アイシールド21は原作の稲垣理一郎先生による印象に残る名台詞や卓越したストーリー構成力も素晴らしいが、個人的にアイシールド21の1番の見どころというと村田雄介先生(及びアシスタントの皆さん)の画力なんではないかな。
私が漫画家志望だったらこの漫画(全ページ)の模写1億回してるところでしたよ。。
🏈描き込み量が凄い
- 描かれている人(名無しモブ)(モブだけど顔やポーズが描き分けられている)の数が漫画史上最多と言っても過言ではない。
漫画の序盤からラバさんファンや観客といった大量の人物にちゃんと表情と体の動きがついている。週刊連載…とは……???
朝礼シーンがもはやウォーリーを探せ状態である。 - 人以外の背景も細かすぎる。建物などの基本的な背景はもちろんとして、試合中の演出(ex.セナが走る時の煙、神龍寺のドラゴンetc...)描写のセンスが光りすぎている。。
- そして作画コスト高そうなアメフト防具を毎試合丁寧に描ける精緻な画力。。
しかもヘルメットの中にちゃんと表情が描けていてるんですよね。。かつヘルメットを被った状態でも登場人物が誰なのか区別できてしまう神業。。(キャラメイキングが上手い)
↑モンジさんのヘルメットとユニフォームに手の影が描かれている。細かっ!!!
🏈構図の多様さが凄い
- ポーズ
キャッチ、タックル、ラン、パスといった日常では描かないような姿勢がたくさん出てくるけどデッサン力が高すぎて不自然な箇所がひとつもない。
↑走るフォームまで描き分けできてしまう。。柔軟な瀧、猿っぽいモン太、鋭いセナ、普通なヒル魔。。 - アングル
いろんなアングルから描かれている。引き/寄り・アオリ/フカン。イマジナリーラインがん無視だけど逆にのっぺりとせず躍動感があって良い。
- コマ割り
縦長のコマの使い方が上手い、見開きの説得力がありすぎる、視点固定のコマ送り描写がお洒落。総じて表現力がやばい。
🏈読みやすくて凄い
- こんだけ描き込んでいる&構図が多様なのに読みやすい(分かりやすい)のが凄い。
描き込み量が多い=視覚で判断しなければならない情報量が増える。のに加えてイマジナリーライン考慮されてない=視覚で処理しなければならない情報量が増える。のに苦痛を感じずに読めてしまう理由はなんなのかを考えてみた結果は下記の通りです。- 登場人物のキャラデザ(ビジュアル・癖)が上手い
- シンプルに絵(デッサン)が上手い
- 線が丁寧で綺麗
- 情報量の調整(引きと寄り、背景のみ等)の仕方が上手い
- 白すぎず黒すぎずで目がチカチカしない
阿含とヒル魔の話
🏈時系列を整理するよ
- ヒル魔がアメフトの為に脅迫手帳を作り始める
- 脅迫手帳を埋める際に利害が一致する阿含とツルむようになる
- 阿含が神龍寺の制服を着た栗田(=スポーツ推薦で神龍寺入学予定だった)を見かける
- 阿含が神龍寺に乗り込み、推薦枠を栗田から奪う
- 中3のクリスマス、袂を分かつ
ヒル魔「テメーなら普通に受験で入れんだろ。そうすりゃ栗田に俺にムサシ、それにテメーと一休。無敵のチームになる」
阿含「バーカ いらねーよテメーらなんか」 - 泥門VS神龍寺戦直前、選手インタビューの場で再会
インタビュアー「アメフトをする理由とは?」
ヒル魔「面白ぇから」 - 泥門VS神龍寺戦で負けたので今までサボっていたトレーニングを真面目にやり出す阿含
- ユースW杯で同じ日本代表チームとなったが、ヒル魔のことを理解できずに悩む阿含
- 日本代表チームとしてヒル魔と組んでプレイしたドラゴンフライでアメフトの楽しさを知る阿含
- 「アメフト漬けとかドMかよ」とか言いながらヒル魔と同じ最京大に進学し最京大ウィザーズの選手となる阿含
🏈阿含がアメフトを始めるきっかけもチームプレーしようとするきっかけもアメフト楽しいと思えるきっかけも全部ヒル魔
- 阿含がアメフトやってるのって結局ヒル魔(=凡人)のことを理解したかったからなんですよね。。
そのことを踏まえて神龍寺戦を振り返ると「悪魔は神に頼らねえ」というヒル魔のセリフ、タッチダウンしたヒル魔に届かなかった阿含の手が効果的に演出されていて深い。。
最後W杯の試合でヒル魔を通してアメフトをするのではなく初めてアメフト楽しいと思ってアメフトができた阿含は第三の主人公。。(セナ、ラバさんに次ぐ)
- てか阿含が神龍寺の推薦枠をわざわざ栗田から奪ったのって何で?ヒル魔と楽しそうにしてた栗田に嫉妬したから意外の理由が思い浮かばないんだけど?
セナ入部編
🏈メイン3キャラが絶妙
- "足が速い"セナが主人公
凄さ(ステータス)がシンプルでわかりやすい。アメフトという複雑なルールのスポーツを題材としているからこそ、主人公を"足が速いだけの初心者"としているバランスが素晴らしい。
しかも足が速い理由が"パシられてきた故に反射神経が鍛えられたから"っていう無理のない(?)設定がある。。
アメフトに無知な初心者セナが最初はヒル魔に無理やりやらされていたのに、アメフトの面白さに出会い、進という超えたい壁に出会い、ヒル魔・栗田のクリスマスボウルという夢を叶えたいという風に変化していく。 - ヒル魔という狂言回し
野球やサッカーに比べて馴染みのないスポーツであるアメフトは読者も大体がルールとか知らんだろうし、主人公が初心者かつ弱小校という設定にすることで読者の目線と主人公の目線の高さを合わせてくれている。
だがしかし物語的には弱小校で初心者の主人公が勝ち上がっていかなきゃいけないわけですので、その為には多少の無茶も許されてしまうヒル魔というチートキャラのお陰で話が進む。 - ラインというポジションの栗田
RBのセナは"ランプレイ"。QBのヒル魔は"司令塔"。両者とも漫画的に華のあるポジションである一方で、ラインって一見地味というか、フィールド上でボールを持つこともないし漫画の序盤(しかもアメフトという相対的に馴染みのないスポーツ)では出しづらいポジションだと思うんですよね知らんけど。
でもアメフトはラインがいないとどうしようもないので、デフォルメ化された栗田をラインに持ってくることで漫画的導入部分のハードルを下げている…!
同時に、"ヒル魔はキャラ的に絶対こんなこと言わないだろ"っていうセリフ(だけど読者にとっては必要な情報)を教えてくれるキャラ。
栗田が「クリスマスボウル」というマクガフィンを説明してくれたよ。(ヒル魔は絶対「クリスマスボウルを夢見てるんだ!」みたいなこと言わんやろ)
🏈 フィールドをねじ伏せろ!!
- 初めて試合に出るセナに向かってヒル魔が言う「フィールドをねじ伏せろ」というセリフがアツい。。
↑のフィールドをねじ伏せているシーン、構図と画力がお化けすぎる。絵からスピード感が伝わってくるよ。。
🏈 話の組み立て方が変態すぎる(因果関係の連鎖が果てしない)
- 例1
①恋ヶ浜キューピッド戦を偵察に来ていた王城ラバさんの存在をヒル魔がファンにバラす
②ファンはラバさんを追いかけに行くのでラバさんは逃げる
③ラバさんと一緒に偵察に来ていた進は機械音痴なので、逃げるラバさんから任されたビデオカメラを壊してしまう
④結果アイシールド21の対策を王城に練られなくて済む
⑤偵察ができなかった罰としてスタメン落ちした進
⑥進がスタメンじゃなかったお陰でアイシールド21が周囲の度肝を抜かせた王城戦(恋ヶ浜キューピッド戦の出来事が次戦で描きたいことに繋がっているよ〜〜〜〜〜) - 例2
①(試合で)ボロボロになったセナ
②アイシールド21=セナであることを知らないまも姐はヒル魔にこき使われたからボロボロになってしまったと思っている
③まも姐がセナの扱いをヒル魔へ抗議する(ヒロインのキャラ確立シーン)
④まも姐がセナに違う部活にしようって提案をするが、まも姐の提案を断り自分でアメフトの道を選ぶセナ(主人公の成長と物語の始まり)
⑤仕事を押し付けすぎたからセナがボロボロになってしまったとホラ吹くヒル魔に騙されてマネージャーをすることになったまも姐(マネージャーになるまでの流れが自然〜〜〜〜〜)
VS王城ホワイトナイツ編
🏈ライバル校としての王城
- ディフェンスの王城ホワイトナイツ
「99点取られようが100点取りゃ勝つんだよ」というヒル魔の戦略スタイルとは正反対の王城ホワイトナイツ。
メタ的に泥門デビルバッツは守備より攻撃(セナの俊足とモン太のキャッチ、ヒル魔の戦略)主体のチームにせざるを得ないからね。。 - セナの完全上位互換である進というキャラクター
主人公成長促進の足掛かりポジション。
「触れもしないスピードにはどんなパワーも通じない」というセリフからわかるように、この作品の中ではスピードこそが正義でなければならない。体格・パワー・経験等、セナの完全上位互換である進に、セナがスピードだけで勝ちに行くことで"専門職"のスポーツであるアメフトの面白さを描いている。
🏈試合の中のご都合主義があんまり無くて良い
- 試合中、パスカットには成功するけど初心者らしくボールをこぼしてしまうセナ。「よくやったF*ckinチビ」と言いながらカバーに入ってくれるヒル魔がカッコ良すぎてずるい。
このインターセプトは「アメフトに偶然はねえ。ラッキーパンチってのは狙って出すもんだ!」という作品テーマ通りのシチュエーションで生じたチャンスであり、キャッチの練習をするセナをヒル魔は陰ながら見守っていた=セナのコソ練を知った上でインターセプトの成功率を上げる為にセナのところまでカバーに入りに行くヒル魔。 - その後の試合でも「え?セナの腕力でそれは可能なの、、?」的なことを思ったりするシーンが出てくる度に、フィクションとして納得できる理由付けがされていることが多く読んでいてストレスを受けなくて済む。あと理屈を面白さの勢いが掻き消す。
🏈ラバさんとセナの対比
- 2人の"乗り越えなければならない壁"に対する表現が上手すぎる。
結局セナはメモを握り潰し"恐怖からの逃げ"に向き合えたけど、ラバさんはステッカーをヘルメットに貼ってしまったことで"仕事への甘え"が捨てきれなかったんだよ。。
この後タクシーの中で「何やってんだろ、俺」って涙流すラバさんがまた泣けるんですよ。。
🏈勝ちてえのか?進に
- 主人公テンプレである"勝ちたいという感情が芽生えた瞬間"のシーンですが、「ハドル!」と招集するヒル魔の"1"と書かれた背中が頼もしい限りです。。
- 「あと適当に流していいぞ。ついさっきまでは1億分の1くらいは勝機があったが、たった今それが0になった」というヒル魔のセリフが後々の神龍寺ナーガ戦に繋がっているのもまた良い。。
入部テスト編
🏈モン太加入〜賊学戦
- セナの相棒、キャッチの天才ことモン太がここで登場!
- モン太加入後、不良校である賊学との練習試合に入ります。
スポーツ部活漫画のテンプレとも言える不良校の使い方が上手い。
①賊学によるひったくりが頻発している
②泥門全生徒にとって因縁のある賊学との練習試合を組むことでアメフト部の知名度更にアップ
③入部希望者が増える
④不良校だから審判に暴力振るって春大会出場停止になっていたが実力はある賊学に対して勝つことで、パスが入るだけで攻撃力が格段に上がることを説明
⑤ハァハァ三兄弟が部活に入る為のメタ的な根回し - 賊学の選手達をヒル魔が奴隷にするシーンでヒル魔の影に悪魔のツノとしっぽが生えているのが可愛い。
🏈お、一粒だけ残ってんぞ。ファッキンハゲ合格!
- 入部希望者がたくさんいるから入部テスト(ゴールについた時に少しでも氷が残っていれば合格)することになったけど、今まで勉強一筋だった雪さんにとってはやっぱり身体能力的にキツい条件で、最後ゴールに辿り着けはしたけど氷は溶けてしまっていたんだよね。
そんな雪さんが持ってきた溶けた水の中に、こっそり氷を一粒入れて「お、一粒だけ残ってんぞ。F*ckinハゲ合格!!」と言うヒル魔が努力している凡人に対してはゲロ甘対応になるの最高。。
🏈ちょっとずつアメフトについて詳しくなっていく我々読者
- モン太と西武ワイルドガンマンズの登場で、アメフトはラン(走り)だけでなくパスも大事な攻撃の手段であることを知った。
- そして太陽スフィンクス戦でラインの重要性を知る。
- 人種問題にも踏み込みプロ編(世界編)・裏ボスパンサーという布石を敷いたNASAエイリアンズあたりからサック、スイープ、プリッツ等々、アメフト用語が増えてくる。
デスマーチ編
🏈今一番好きなスポーツは…アメリカンフットボールです!!
- 過酷な特訓であるデスマーチに参加するかどうか決めるシーンでモン太が言うセリフ。スラムダンクの名シーン「大好きです。今度は嘘じゃないっす」を彷彿とさせて泣ける。。
- この頃からモンジがだいぶカッコ良くなってくる。
トガはジャンプ好きの漫画家志望らしい発言が多くなってくる。
黒木はタラコ唇と下睫毛が可愛い。
🏈ヒルまもフラグ
- 我々は一体何を見せ付けられている???
🏈一方で王城は…(天才になれない凡人の葛藤)
- 泥門デビルバッツがアメリカでデスマーチしている頃、王城ホワイトナイツの皆さんは富士山で特訓をしていた。
がむしゃらに特訓するけどトレーニング結果が伸び悩んでいてモデルの仕事に逃げてしまったら楽なのにアメフトへの想いが諦めきれないラバさん。気持ちがぐちゃぐちゃの中、雨でも休まずにランニングをする進(努力する天才)を見つけてしまって嘆くシーンが悲壮すぎて名シーン。ラバさん裏主人公だなぁ。。
アイシールド21はヒル魔・ラバさん・雲水を初めとする凡人達が一流の天才にどう立ち向かっていくかを描いている漫画なんです。。
東京地区大会
🏈対戦校に無駄がない
- 網乃サイボーグス戦
スポーツ医学を駆使した人工的な筋肉集団である網乃高校を初戦に持ってくることで、デスマーチ(=非科学的なトレーニング)の成果をより効果的に演出。
サイボーグスのチアの衣装がナースで可愛い。デビルバッツの小悪魔チア衣装も好き。 - 夕陽ガッツ戦
泥門デビルバッツにとって初めての格下相手の試合。格下だから余裕じゃん!と楽観視するモン太達に対して「1%負けるんだぞ」と凄むヒル魔が好き。ヒル魔はいつも1%の勝機にしがみついてきたんだもんね。。
夕陽高校はスポーツの名門校だけどアメフトだけは弱小だから、監督の意向で運動神経の良い他の運動部から助っ人を呼んできて正部員は全員ベンチという酷い待遇だったのですが、「腕折れたかな?誰か代わってくんねーかな」って仮病して正部員たちを試合に引っ張り出そうとしてくれた野球部エースくんも好き。 - 独播スコーピオンズ戦
ここはまあ前哨戦だけどヒル魔のタクティクス(或いは読み合い)に注目させる意図を持つ。 - 巨深ポセイドン戦
- スポーツ漫画あるあるの焼肉回。
- 10年選手鬼兵を擁する古豪・柱谷ディアーズを噛ませ犬にして登場した完全ダークホースの巨深ポセイドン。
- ポセイドンの筧くんが「本物のアイシールド21」を知っている人物である。
本物(?)のアイシールド21は誰なのか、セナは名実ともにアイシールド21になれるのかという新たなサブストーリーが展開される。 - 葉柱ルイ「テメェと俺となにが違うってんだよォオ!!」
ポセイドンに負けた賊学の葉柱ルイがヒル魔の胸ぐらを掴んで上記セリフを言うんだけどこの一言で今までほとんど焦点が当たっていなかった葉柱ルイの心情がガッと流れ込んできてやばい。 - ポセイドンVSデビルバッツは"恵まれた体格にどう立ち向かうか"がテーマの試合。
ポセイドンはセナにとってデビルバットゴースト習得後初めて立ちはだかった筧くんという強敵がいる。セナが筧くんを抜いてデビルバッツのエースとして成長していく姿が頼もしい。
- 水町くん筧くんというスパルタ1年生の存在により台頭してきたダークホース・ポセイドン、試合終了後「練習すごすぎてさ、今までで一番きつかったけど 今までで一番楽しかった…」と泣く3年生の小判鮫先輩もいいキャラしてるよね。。
- 全然関係ないけどポセイドンの大西洋くんと太平洋くん、見た目がデビルマンの明と了に似てるよね。
- ポセイドン編に挿入される小結くんエピ結構キツかった。。正直小結くんのキャラもっとどうにかならなかったのかなとは思う。。フゴキャラ痛すぎる。。
あと他人からの"モン太すげえ"があからさますぎてもう少し評価格下げorモン太の身体能力上げてもよかったんじゃないかな。
あと出てくるチーム多くて競技人数もリャンメンだと22人だからメインキャラ以外はモブになってしまうのは仕方ないにしても、アメフト上手い選手が数名しかいない(フォーカスされていない)から強豪校としての説得力が弱い。
でもまあストーリー・画力の勢いが上回って、読んでいてそういった不満箇所を感じさせないくらいアイシールド21は面白い漫画なんです。。
- 西武ワイルドガンマンズ戦
- ポセイドンは実力的に勝率五分五分だったけど、ガンマンズは早撃ちショットガンQBキッド筆頭に攻撃力のあるチームなのでデビルバッツの勝率は1%未満といったところ。。
- メタ的に以下2点の理由から、実力的に勝てない相手であるガンマンズとここで当たっとく必要があった。
①負けて3位決定戦(VS盤戸スパイダーズ)をする必要があった。
②ピンチの状況を作り出し、ムサシを華々しく復帰させる必要があった。
- 盤戸スパイダーズ戦
関東大会編
関東大会トーナメント抽選会のヒル魔の私服(白いダウン)が可愛い。
🏈神龍寺ナーガ戦
- 阿含と雲水の関係がこれまた天才と凡人の話なんですよね。
天才の世界を凡人が踏み込めない領域にしたかった(=阿含が最強になればなるほど救われていた)雲水。
天才の世界に踏み込みたいと葛藤していた凡人・ラバさんとは対照的ですね。。
阿含「最強の陣形ドラゴンフライやりたいな」
雲水「切り札を出すのはまだ早い」
阿含「お前のアタマと俺のアタマ どっちが上だと思ってんだ」
雲水「そうだな」←この時の雲水の目が良すぎる。 - 試合の内容的に一番熱い。
- ドラゴンフライの時の阿含のスーパープレイがカッコ良すぎる。解説のリコちゃんが文字(言葉)で説明してくれているけど、この一連のスーパープレイを画で描けてしまう(しかも読んでいても何が起こっているか分かりやすい)の本当に凄い。。
- 試合終盤、ヒル魔の奇策(モン太へのロングパス)を読んでいた阿含によりモン太が倒されてしまったのでゴールできず点差追いつけないまま試合終了。。かと思いきや倒された時モン太がフィールドの外に出ていた為、倒された時点のタイムに時間が巻き戻されてラスト1プレーのチャンスが生まれた場面。
モン太「自分でムリヤリ起こさなきゃ自然に奇跡なんざ起きるわけねえtつってんだよ…!言っただろ、キャッチじゃ誰にも負けねえってよ…!!」←フィールドの土をキャッチするモン太カッコ良すぎて号泣。。字面だと(状況を字に起こすと)全然カッコよくないけど。。 - 「泥門の勝率はもう0コンマ数%っきゃねえ状態なんだかんな」
物語序盤から「0%じゃなきゃ勝負捨てるのはまだ早え」というようなことを言い続けてきたヒル魔が言い放つ上記セリフの違和感に気付けたから成功できたオンサイドキック。仲間への信頼、仲間からの信頼、ヒル魔と栗田全員がクリスマスボウルを夢見ている。。何を言っているのか分からない人は原作を読んでくれ。。 - 「0.1秒縮めんのに一年かかったぜ…!!」
阿含はヒル魔のことが好きだからヒル魔の昔の40ヤード走のタイムを知っている。なので阿含は「この距離なら追いつける」と見積もり、ボール持ってゴールに走るヒル魔を追いかける。
だが日々基礎鍛錬をこなしていたヒル魔は阿含が知らない間に0.1秒速くなっていたので、結局追いつけなかったシーン。ヒル魔に向かって伸ばした行き場を失った手。。置いていかれる阿含。。虚空を掴む。。
🏈王城ホワイトナイツ戦
- 泥臭くて湿っぽい試合となることを示すかのように雨が降っている。
- ムサシのキックシーンの描き方が天才すぎる。
- 王城監督(ショーグン)が「この中で王城地獄の特訓を今までに一度でも逃げたり休んだりした奴は手を挙げろ」と言うシーン、スラムダンクの陵南オマージュっぽいよね。
"計算外の男"とか"大黒柱の不在"とか、全てのスポーツ漫画はスラムダンクに通ず。。アイシールド21はスラムダンクとワンナウツを足して2で割った感じするよね。 - 試合終了後の高見先輩、みんなの前では気丈な姿を振る舞いつつ1人で全てが終わったことを噛み締めながら泣く高見先輩が高見先輩らしくて高見先輩好きすぎる。
そしてトイレで泣く高見先輩を気遣うヒル魔。。ヒル魔曰「狡くて諦め悪いところが自分と似ている」高見先輩だからこそ高見先輩の心境を誰よりも理解している。。 - セナが泣くのって作中4回あって、春大会敗退してしまった時で1回、最後クリスマスボウルの夢が叶った時で1回、残り2回は悔し涙を流すんですよね。
春大会敗退で泣いた際は心情(泣いた理由)を明言されていなかったけど、セナは"悔しくて泣く"性格であることがわかったので入部直後の春大会の時点で既に"クリスマスボウルに行けなくて悔しい"っていう感情が芽生えていたんだな。。
🏈白秋ダイナソー戦
- ヒル魔過去編!!!
麻黄中デビルバッツ創立当初、ヒル魔が脅迫手帳を使って部員を集めようとするのを栗田が「脅迫してムリヤリとかじゃなくてアメフト面白い!って思って欲しいんだ」と止めていなければデビルバッツも賊学と同じ道を辿っていたんだよね。。
葉柱ルイの「てめえと何が違うっていうんだよ」に対するアンサーとしては仲間と出会えた偶然の前に、最初から隣には栗田がいた。 - 白秋ダイナソー戦は"大黒柱・ヒル魔がいないという状況下での試合"と"QBをやるセナ(走るQB)"という2つを描きたかったんだなということがバリバリ伝わってきますね。。
デビルバッツ因縁のライバルである王城との試合を関東大会トリに持ってくるかと思いきや、次の試合まで間が空くトーナメント最後でないとヒル魔を骨折させられなかったというメタ的な事情。。
そしてヒル魔の骨を折るために登場した峨王という規格外のキャラクターにより栗田が覚醒される。。 - 「今度は俺らが首に縄くくりつけてでもクリスマスボウルに引きずってってやる……!」というモンジさんカッコ良すぎるんだよな。。
- 「それは栗田にあって峨王にないもの。5年間の経験値。つまりアメフトへの夢を刻んだ月日の差…!」というナレーションが入るんだけど、アイシールド21はこういうクサいのになんか泣けるセリフがありすぎる。。
クリスマスボウル・世界編
🏈今までの敵が味方になる展開はアツすぎる
- クリスマスボウル前、関東強豪校のみんなが打倒帝黒学園を掲げてデビルバッツの特訓に付き合ってくれている。
今まで敵だったキャラクターが味方になって共闘する展開、全ジャンプ読者が遺伝子レベルで血沸き肉踊ってしまうんで。。 - 帝黒アレキサンダーズ戦は主人公セナと相棒モン太に最後の試練を与えている試合ですよね。セナは本物のアイシールド21である大和と、モン太は本庄選手(モン太憧れの野球選手)の一人息子である鷹と対峙する。
- 雪さんはスタメンじゃないからこそ数少ない出番で良い仕事するよね。
ヒル魔がQBサックくらいそうになった時、最適なパスルートを選んでいた雪さんのお陰でパス成功できたところファインプレーすぎ。キッドが「パスルートを絶対外れないレシーバーはそれだけでありがたい」と言っていたのをちゃんと実践している。
王城ホワイトナイツ戦でも最後進をあえてゴールに押し込む頭脳プレーがカッコよかった。 - ヒル魔の「60ヤードマグナム」というハッタリが真実となってクリスマスボウルの幕を閉じるっていうところがまた粋ですね。
「ムサシがデビルバッツを抜けた時どんだけ絶望に叩き込まれたか知ってっか?栗田がどんだけ…栗田が…」←この行間を読ませるセリフ天才すぎてヒル魔を一番上手く表現できるのってやっぱり理一郎先生なんだなって。。(あたりまえ体操)(原作者なので) - 白秋ダイナソーズの峨王もだけどポッと出のキャラがチートor無能のどちらかに寄ってしまっているのは否めない。。それ故試合内容もつまらなくはないけど神龍寺ナーガ戦でネタ切れ感はある。。でも"描きたいシチュエーション"(ハッタリをホントに変える力等)を描く為にスラムダンクパターンにせず世界編まで続けてくれたことに感謝。。
- QB
高さの高見 / 優等生雲水 / ボール捌きのマルコ / トリックプレーのヒル魔 / ショットガンのキッド / シャトルパスのホーマー
→流石に設定を出し切ってるやん。"走れるQB"は世界編でぶつけたかっただろうし(=頭がヒル魔並に切れて足がセナ並に速いクリフォード)、"女性QB"というキャラ付けの為にチート花梨郎が誕生してしまった。。 - OL/DL
重量の栗田 / 経験値の鬼兵 / 高さの水町 / パワー×スピード大田原 / 優等生番場 / 破壊の峨王 / 拳のバッファロー牛島
→強ラインキャラ出そうと峨王や世界編のMr.ドンみたいなのしか出せないからヘラクレスとアキレスの連携プレーで妥協。。(山伏でさえプレースタイルに特徴がない) - WR/CB
キャッチのモン太 / 高さの桜庭 / 絡めとる如月 / バック走の一休 / パスルートの鉄馬
→鷹が守備範囲広すぎなチートキャラにならざるを得ない(鷹がチートすぎるせいで世界編に出てくるタタンカが霞んでしまう。。)。低空ボールキャッチが得意なミコトというキャラも出てきたけどちょっと地味だよね。。 - RB/LB:セナと同等以上のスピードを持つキャラでなければならない
スピード特化のセナ及びパンサー / 天才①進 / 天才②阿含 / 師匠枠の陸 / リードブロッカー赤羽 / 体格の筧
→進・阿含と差別化を図らなければならない、"本物のアイシールド21"としての箔を付けなければならない等の縛りがあった中でパワー寄りのバランス型な大和は最適解なんじゃないでしょうか。。筧の上位互換みたいなキャラだけど。
- QB
🏈オールスターゲームはアツすぎる
- ユースW杯のスタメンが要は全日本選抜チームになるわけですけど最強すぎるメンバー陣に読者としてはテンション爆上がりなわけですよ。
- MVPには3億円の賞金とNFL(プロ)契約が賞品として与えられるW杯。
阿含は3億円狙ってるから花形であるQBのキッドとヒル魔にポジション代われって脅すシーンでのヒル魔と阿含の会話が泣ける。 - クリフォードの情報網によってヒル魔の父親がチェスの元日本アマチュアチャンピオンであることが明かされたところ。超攻撃的なチェスが持ち味だったが世界進出をして本場とのレベル差に受け身のスタイルに転換し引退。
関東大会出場が決定したときに「そういう呼び名では思ってくれないのかもしれないが、父さんも−」と留守電に入れていた。
ヒル魔は「毎日『俺はやるだけやった』『頑張った』最後はとっとと諦めて引退だ」と弱小棋士に喩えていたけどこれは真実なんじゃないかな。
クリフォードによると本場とのレベル差にってあるけど本当にそれだけで確執が生じるか?ヒル魔はチェスの世界だと天才と呼ばれる側なんだよね記憶力人外レベルだし。そんなヒル魔を息子に持ってしまってヒル魔父はまるで雲水になってしまったのではないかと推測。。 - ドラゴンフライ
楽しくて笑っちゃう阿含可愛すぎるんだよ。
「ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ。あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ。一生な」 - 雲水の名シーン
「どうしてこんな処にいる。どうしてあのフィールドで戦っていないんだ」 - 読み返していたらカジノシーンでカイジ(ざわ…)のコマを見つけてしまった。