SM音楽史 〜ユヨンジンの音楽はただの音楽ではない、血管に流れる数億個のクリスタルだ〜
- 1990年代 〜流行を取り入れながら基盤を築く〜
- 2000年代 〜SMPの確立と広がって行く楽曲の幅〜
- 2010年代前半 〜ダブステップ愛・楽曲の"トンチキ"化とキメラ化が進む〜
- 2015年・2016年 〜ディープハウスとフューチャーベースを先駆ける〜
- 2017年・2018年・2019年・2020年 〜Trap（ヒップホップ）を独自に再解釈〜
- 現在（2021年） 〜SMP回帰の年〜
- ユヨンジンらしさとは(SMP)
1990年代 〜流行を取り入れながら基盤を築く〜
＜＜ 主な音盤 ＞＞
◆New Dance 2 - ヒョンジニョン
◆We Hate All Kinds of Violence… - H.O.T.
◆Sea & Eugene & Shoo - S.E.S.
◆LOVE - S.E.S.
＜＜ 作曲家の動向と音楽ジャンル ＞＞
SMエンターテインメント立ち上げ当初、ヒョンジニョン（흐린 기억속의 그대など）はニュージャックスウィング、H.O.T.（We are the futureなど）はヒップホップという感じで、当時の国内の流行ジャンルを積極的に取り入れていますね。
H.O.T.とS.E.S.はユヨンジンのプロデュースです。
S.E.S.のアルバムLOVEには、ユヨンジンの必殺技テンポ変え(?)が印象的なR&B曲Twilight Zoneや、パンシヒョク&パクジニョンという今では見ることのできない豪華タッグの渋谷系바람둥이 길들이기などが収録されています。関係ないけどこのアルバム、ドラマパートが挟んであるのが少年隊のアルバムみたいで時代を感じる。。
S.E.S.のDream Come Trueのように、この頃から外国人作曲家への外注はしていた模様です。
- provided courtesy of iTunes
- provided courtesy of iTunes
2000年代 〜SMPの確立と広がって行く楽曲の幅〜
＜＜ 主な音盤 ＞＞
◆Perfect Man - 神話
◆Girls On Top - BoA
◆Rising Sun - 東方神起
◆"O"-正.反.合. - 東方神起
◆Don't Don - SUPER JUNIOR
◆Replay - SHINee
◆Mirotic - 東方神起
◆Gee - 少女時代
◆Sorry, Sorry - SUPER JUNIOR
＜＜ 作曲家の動向と音楽ジャンル ＞＞
ディレクター陣にKENZIEを迎え入れ、"らしさ"というものが確立されていったSMエンターテイメント。。
SMらしさといえばのSMPについては当ページの一番下に別途記載しておりますのでここでは割愛です。
2000年代後半になると、Mirotic・Gee・Sorry, Sorryという国民的大ヒットが連発します。
Miroticの作曲家Thomas TroelsenはSMPと相性がいいのか2010年代前半までのカムバ曲をよく提供してましたね、最近はめっきり見かけなくなりましたが。。
Replay(R&B)、I Pray 4 U(2step)、천일유혼(g-funk)などのように外国人作曲家によりSMの音楽の幅が広がったような気がします。
ワンガのTell Me旋風に乗っかったGeeはE-TRIBEが作った切なめ可愛いポップソングである意味でSMっぽくない曲ですね。
Sorry, SorryはGeeに次ぐSM産フックソングですが、こちらはユヨンジン作でとてもSMっぽい仕上がりになってます。ダッダッダッダダダッダダッダというリフがいい感じですね。
ユヨンジン・ケンジ・外国人作曲家が目立つ一方Sweetuneのように国内の有名作曲家とも結構作業してますね。というかSweetuneは元SMのA&Rらしいですよ。
2010年代前半 〜ダブステップ愛・楽曲の"トンチキ"化とキメラ化が進む〜
＜＜ 主な音盤 ＞＞
◆Sherlock - SHINee
◆I Got A Boy - 少女時代
◆XOXO - EXO
◆Pink Tape - f(x)
◆Everybody - SHINee
◆Red Light - f(x)
＜＜ 作曲家の動向と音楽ジャンル ＞＞
EverybodyやRed LightのようにEDM、ダブステップ特化が顕著ですね。
この辺りからよく見かけるようになるHitchhikerやCoach&SendoはEDM得意な国内作曲家なんじゃないですかね、知らんけど。
また、Sherlockは既存の2曲を合体させる手法で作成された曲であり、新しいものに挑戦していくSMの飽くなき探究心が垣間見れるかと思います。
Sherlockの成功をきっかけに楽曲のキメラ化が進んだんじゃないですかね、知らんけど。というのもそれまでは作曲者が連名だとしてもせいぜい多くて4人とかだったのが、最近は5人以上の名前が並ぶのもざらにあるので、楽曲コンペで大量に買い取り良い部分を掻い摘んでひとつの曲を製造してるのではないかな。。
大量買取の影響なのかDEEKAY MUSIC(Daniel ”Obi" Klein)、Teddy Riley、The Underdogs(Harvey Mason Jr)、The Stereotypesなどの著名作曲家とのコンタクトも増えていきます。
あとは何と言っても一世を風靡したウルロンbyHyuk Shinは外せませんね。耳に残り大衆的であるが普遍的ではないファンキーなモチーフ、ジャズ的和声を取り入れた繋ぎの部分、全てが天才でこのクオリティの音楽をアイドルに歌わせ流行らせることができるSM！！！！！
同年のRum Pum Pum Pumもアラビア的な雰囲気と特徴的なベース音のリフが印象的で、この頃に「今までにないものを作りたい」っていうSMの楽曲に対する方向性が固まっていったのかなと思います。
2015年・2016年 〜ディープハウスとフューチャーベースを先駆ける〜
＜＜ 主な音盤 ＞＞
◆Odd - SHINee
◆4 Walls - f(x)
◆The 7th Sense - NCT U
◆좋아 - ジョンヒョン
◆Free Sombody - LUNA
◆EX'ACT - EXO
◆NCT #127 - NCT 127
＜＜ 作曲家の動向と音楽ジャンル ＞＞
2015年、Viewと4 Wallsがディープハウス革命を起こした年ですね。
現在Kポ界隈にめちゃくちゃ多く存在するジャンルであるディープハウス（トロピカルハウス含む）の火付け役LDN Noizeには一生足向けて眠れませんね、そしてEDM（エレクトロハウス）を深掘った結果ディープハウスに行き着くSM流石です。。
2016年、ムーンバートンであるソバンチャが世に放たれました。個人的にはソバンチャがムーンバートンに分類されるのマジで解せないんですが公式がそう言ってるんで。。当時世間（洋楽）ではムーンバートンが結構流行っていたので「ありきたりなのはやりたくない」っていう天の邪鬼だったんですかね、結局その後SMはムーンバートンに(おそらく)全く手を出してないし。
2016年、フューチャーベースを先駆けた年でもありますね。The 7th Sense、She is、Free Somebodyと立て続けにフューチャーベースの曲をリリースしていました。
この頃現れたSM御用達作曲家としてはDem Jointz、Andreas Oberg、Monotree、JINBO、ZEED辺りですかね。JINBOやDEEZはアシッドジャズ風味のあるおしゃれでアーバンなヒップホップ的トラックメイカーなのでそこら辺も意識してそうです。
あとはコンペで買った良曲が消化しきれなかったのか毎週音源を出すという企画のSM STATIONが狂気の沙汰だなと思いました。
2017年・2018年・2019年・2020年 〜Trap（ヒップホップ）を独自に再解釈〜
＜＜ 主な音盤 ＞＞
◆LIMITLESS - NCT127
◆CHERRY BOBM - NCT 127
◆The Red Summer - Red Velvet
◆THE WAR - EXO
◆Perfect Velvet - Red Velvet
◆DON'T MESS UP MY TEMPO - EXO
◆WE ARE SUPERHUMAN - NCT 127
◆OBSESSION- EXO
◆Neo Zone - NCT 127
◆Super One - Super M
◆RESONANCE - NCT
◆BETTER - BoA
＜＜ 作曲家の動向と音楽ジャンル ＞＞
マークとテヨンを獲得したSM、やはりヒップホップ路線が強まりTrapを独自に再解釈しSMらしさと両立した楽曲が増えたように思います。ヒップホップ色強めのアルバムRESONANCEではレトロブームに乗っかりLofiヒップホップが複数曲収録されていましたね。
EXOやSHINeeの曲にもPENOMECOやチャンモといったラッパーをラップディレクションとして参加させていることが多くなった気がします知らんけど。
Ceaser&LouiによるキュートでフレッシュなポップソングRed Flavorがサマーソングとして大ヒットしたRed Velvetは、Red Flavorの次のフルアルバムがMoonshineによるPeek-A-Booを筆頭にアコースティックなR&B・フューチャーベース・ディスコなど様々なジャンルを包含した最高の出来になっていて、改めてSMの最大手音楽芸能事務所であるという底力を見せつけられました。（大衆的なヒット曲と音楽マニアが唸るようなハイクオリティ音盤を同年にリリースするSM！！！！！）
また、SuperhumanやKick it、SuperMのように北米市場を狙う魂胆がチラ見えする一方で、STATIONではMJトリビュートとしてMan In the Mirrorリメイクをしたり、Red Flavorオケver.をしたり、MZMCによるEXOのタイトル曲Tempoではアカペラを取り入れていたり、やはり歌や音楽に対して本気の姿勢を貫いていることも伺えます。
閉会式ソングのPowerについても言及しておきたいんですがダブレゲエで攻めたKoKobopのリパケが音楽の力で世界を救うことを歌ったPowerでもう泣いてしまいますよ。
現在（2021年） 〜SMP回帰の年〜
＜＜ 主な音盤 ＞＞
◆Don't Call Me - SHINee
◆Next Level - aespa
◆STICKER - NCT 127
＜＜ 作曲家の動向と音楽ジャンル ＞＞
今年はSMP回帰の年と言えるのではないでしょうか。
昨年末のBoAのBetterに始まり、Don't Call Me、Next Level、Stickerとユヨンジン節大炸裂してるしなんかNext Levelはめっちゃ大ヒットしてますやん。
Don't Call MeとStickerの2曲はDem Jointzとのタッグで、古き良きユヨンジンのSMPと常識の枠に捉われないDem Jointzのヒップホップトラックの相乗効果がヤバい！
余談ですがStickerの笛の音はピリという朝鮮半島のダブルリードの縦笛であるとのことで、B.A.PのNo Mercy(ヒップホップ/ロック)やMonsta XのFollow(ムーンバートン)などのように伝統楽器を使っている曲がコンスタントにリリースされるのがKPOPの良いところですね。
ユヨンジンらしさとは(SMP)
某TSがカバーしてるPerfect Manが1億VIEWな世の中なんでユヨンジン(SMP)は世界に通用するっていうDABがもうすでに出てるんでしょう。。
1. 特徴的な音楽スタイル
2. 哲学的な歌詞
2-1. 厨二病的な単語の歌詞
- 世界、真理、二律背反、黒と白、利己的、法則、融和、絶望 etc...
2-2. 社会批判的な歌詞（フェミニズム）
- 金 金 全てが金の世の中
- 全く同じ人生を強要するな 私は自分の世界を自分で作る
- 男達が作った基準に合わせずありのままの姿で堂々としていたい
2-3. 意味がわからない歌詞
- T.O.P.(Twinkle Of Paradise)
- 地球の言葉でそれはL.O.V.E
- 独創的なあだ名の命名 例えば"꿍디순디"
2-4. 口ずさむと強くなれる歌詞
- 私は私 誰も代わりになるな
- All or Nothing 私が作った法なんだ
- 野獣みたいな私を感じろ
- 時間は逆らえないがもう一度チャンスをくれる いつか疲れた私に終わりじゃないと言ってくれ
- 私たちは平凡な価値を守る幸せになりたい普通の人間さ
- 道理に合わせて生きる事に慣れてしまったの？暗澹な世界が君を気後れさせたの？
- 人生はまるで果てしない軌道を流れる星のよう 無数の質問と解答を求めて未完成の絵を描いていく事 絶望は幸せの下絵なのか？時間だけが知っていると誰かが言っていた
- 君たちの論争には論理がない 目的のない戦いじゃないのか いつでも共存できるんだ
【EXO考察】深読みしすぎのMV解釈 〜Obsession編〜
EXOってほぼ新世紀エヴァンゲリオンみたいなとこあるじゃないですか。。
Teaser / MV Teaser / Concept Teaser #KAI / Motion Poster #KAI / Bonus Clip #KAI / Consept Teaser #X-KAI / Motion Poster #X-KAI / Bonus Clip #X-KAI / Concept Teaser #CHANYEOL / Motion Poster #CHANYEOL / Bonus Clip #CHANYEOL / Concept Teaser #X-CHANYEOL / Motion Poster #X-CHANYEOL / Bonus Clip #X-CHANYEOL / Concept Teaser #SEHUN / Motion Poster #SEHUN / Bonus Clip #SEHUN / Concept Teaser #X-SEHUN / Motion Poster #X-SEHUN / Bonus Clip #X-SEHUN / Consept Teaser #BAEKHYUN / Motion Poster #BAEKHYUN / Bonus Clip #BAEKHYUN / Concept Teaser #X-BAEKHYUN / Motion Poster #X-BAEKHYUN / Bonus Clip #X-BAEKHYUN / Consept Teaser #CHEN / Motion Poster #CHEN / Bonus Clip #CHEN / Concept Teaser #X-CHEN / Motion Poster #X-CHEN / Bonus Clip #X-CHEN / Concept Teaser #SUHO / Motion Poster #SUHO / Bonus Clip #SUHO / Concept Teaser #X-SUHO / Motion Poster #X-SUHO / Bonus Clip #X-SUHO / Jacket Making #KAI / Jacket Making #CHANYEOL / Jacket Making #SEHUN / Jacket Making #BAEKHYUN / Jacket Making #CHEN / Jacket Making #SUHO / Making #1 / Making #2 / Obsessed Cam #1 / Obsessed Cam #2
状況の整理
カイ
◆対決方法：闘牛（Xがマタドール、バイクに乗った無印が牛）
◆場所：荒野
直接的な戦闘の描写はなく、無印がバイクで逃走したようにも思える。
チャニョル
◆対決方法：肉弾戦
◆場所：不明（暗いところ、夜？）
なんかマーベル映画みたいにCGゴリゴリで肉弾戦をしてる。
セフン
◆対決方法：コンパウンドボウ（無印のみ所持）
◆場所：青い部屋（的らしきオブジェクトもある）
無印がXを狙って弓を引くが、Xには当たらずに何故か無印自身に当たる。
Xが座っているシーンでも無数の弓矢がXの周りに刺さっており、X本人には当たっていないことを示唆しているのか。
ベッキョン
◆対決方法：フェンシング
◆場所：ハリーポッターの決闘クラブみたいな場所
ジョンデ
◆対決方法：チェス
◆場所：カメラの映像が映し出されているモニターがある部屋（部屋の中の部屋みたいな感じもする）
チェスの駒は無造作に置かれ、勝敗は不明。
部屋にあるモニターにはXのみが映し出されているが、他のシーンでは無印が映っているモニターもある。
スホ
◆対決方法：不明
◆場所：部屋の中・水の中
無印→水が飾ってある部屋の中で浮いている。街が水没したようなところでも浮いている。ということは「部屋の中＝水の中」？
X→水の中から数本の手がXに向かって伸びている描写がある。水の絵が飾ってある部屋にも登場する。
無印とXが同時に同じ画面（場面）に存在することはない。
干からびたXの頭が割れて中からテレビが出てくる。
X-EXOとは一体何なのか
前提：革命である
番組などでEXOが曲紹介するときも「Xがヴィランで革命がコンセプトです」的なことを言っているので、ObsessionのテーマはXvs無印の革命であることは間違いありませんね。
◆公式関連コンテンツに見られる戦いの象徴
- コンセプトトレイラー
「LET THE FIGHT BEGIN」という文字 - 旗のティーザー画像
旗の先が尖っている＝旗槍、持ち手に傷がついている
斜線が入っている方が革命を起こした側の無印ですね
革命といえばフランス革命ですよね。Obsessionもフランス革命が元ネタなんじゃないかなと思ってます。
以下2点、Obsessionのフランス革命っぽい箇所です。
- アルバム名(?)「EXODEUX」の「DEUX」はフランス語で「2」を表す
- フランス革命が主題であるドラクロワの『民衆を導く自由の女神』は"旗"を掲げている構図が有名
勝敗について
革命コンセプトなのでMVではXと無印がタイマン張ってますが、それぞれどっちが勝ったのかっていうのは、赤いヒビ割れシーンが指標になっているのではないかと考えます。根拠は勘-カン-ですけどとりあえず赤くなった側が勝者であると仮定し話を進めます。
◆赤くなっていた側＝勝った側
- X：カイ・ベッキョン・ジョンデ
- 無印：チャニョル
- 描写なし：セフン・スホ（スホは一瞬だけ赤くなりかけていた）
つまり、Xカイ・Xベッキョン・Xジョンデ・無印チャニョルが勝者であるかもしれないっていうことです。（スホは勝ちかけた。。？）
◆セフンとスホについて
赤いヒビの描写がなかったセフンとスホについても想像で語ります。
まずセフンについて、コンパウンドボウを使っているところに注目したいと思います。
他メンバーはフェンシングとかチェスとか闘牛とか、欧州イメージで揃えてきているっぽいのに、セフンが使っているコンパウンドボウは北米で発明されたものです。
ロビンフットやウィリアムテル、聖セバスティアヌスなど、欧州で有名な弓使いも沢山いるのに敢えてモチーフとしてコンパウンドボウを持ってきているということは、セフンだけ他のメンバーとは違う何かがあるんだよっていう作り手のメッセージであると受け取れます。
もう一箇所、ObsessionMV内でセフンが他のメンバーと異なる点を挙げるとすれば、Xに全くダメージを与えられていないっていう部分です。
他メンバーたちはXも無印も同じ構図で対立してますよ！感を出していますが、Xセフンだけ椅子から1歩も動かず、逆に無印が一方的にやられているような描写になっているかと思います。
上記2点の差異から、例えば以下のような考察ができるかと思います。
「フェンシングやチェスなどはX側（＝欧州）から提案された対決方法である。Xセフンの場合、実体が椅子に縛り付けられていて、イデア*1は対立の場にはいなかった。なので他のメンバーのようにXセフンからの提案はなく、無印セフン（＝北米）は持っていたコンパウンドボウで攻撃をする。しかしイデアが別の場所にいるXセフンには全く当たらないのであった。」
セフンはデビューティーザーでも1人椅子に座って違う場所にいるし、1人だけ青い色がモチーフとして使われているので、上記の考察は普通に的外れである確率100億％ですが、他のメンバーとは違う何かがあるというのは確定ですね。
一方スホは戦っている描写がないです。以下シーン毎のストーリー予測です。
- Xが水の中に引っ張られるような描写と干からびた描写
→水の中にいる無印に攻撃を受け（＝引っ張られて）、Xが負けた（＝能力の水とは反対である干からびた姿）のでは？ - 無印が部屋の中＝水の中で意識を失っているような描写
→無印も無印でただ勝ったわけではなく、水中の場面は街が水没している場所のようにも捉えられるので別の世界で無印は既に滅ぼされているのでは？ - Xの頭が割れてテレビが出現する描写
→負けたXの内部(?)を取り出した＝Xの制御に成功したのでは？
ティーザー画像でもXベッキョンは赤いキューブのオブジェクトの前にいるのに対して、Xスホは白いキューブの中に入っています。
赤いキューブから脱出した＝勝ったベッキョンに対して、白いキューブの内部にいる＝能力を使えずに囚われているスホ、みたいな推測ができるかと思います。
◆Love Shotとの関連性
Obsession→Love Shotという流れの繋がりがあるとします。*2
以前Love ShotのMV考察をした際に、メンバーはXor無印どっちなの？という部分を以下のように分別しました。
- X・無印混在：スホ、ギョンス、シウミン
- X：カイ、ベッキョン
- 無印：チャニョル、セフン、ジョンデ
thepowerofdream.hatenablog.com
カイ、ベッキョン、チャニョル、スホの4人に関しては上述の勝敗結果と当てはまる部分があるかと思います。ObsessionMVに出演していないギョンスとシウミンも概ね合ってます。知らんけど。
セフンはXのイデアが元々この世界には無いとすると、Love Shotで無印であるのはおかしくはないです。
ObsessionでXが勝ったと判断したジョンデはLove Shotで無印であると考察してしまいましたが、Obsessionを踏まえると、Xジョンデはお酒を飲んだ描写がある＝お酒を持っていたスホ（無印側）の仲間になったことを示唆しているのでは？＝逆にジョンデがシウミン側の二重スパイだったのでは？みたいな風に考察を展開することができますね。
前提：秩序と歪み
以下ティーザー等に使われていた文章の引用です。
歪んだ軌道による異常現象と乱れた世界秩序
疑わしい存在が世界中で発見され、異常な活動を引き起こしている。これらの存在は赤いエネルギーを放射し、人間のレベルを超えた現象を生み出す活動が目撃されている。調査の結果、これらのエキゾチックな存在は全部で6つあることが確認されている。これらは長い間追跡されてきた存在である<EXO>と形が似ていると想定されている。
つまり明言はされていませんが秩序＝無印、歪み＝Xっていうことですかね。
無印のBonus Clipが規則正しい編集であるのに、所々ノイズが入っていたのもXの影響かと思われます。
「<無印EXO>という物質は元々研究対象であった→<無印EXO>に似た赤い<X-EXO>が現れて世界の均衡が乱れた（最後地球(?)が赤くなって終わるシーンは<X-EXO>の侵略を表現しているのか？）→<無印EXO>が革命を起こす」という時間軸なのでしょうか。
VCRなどでもよく用いられるこういう調査報告書は一体いつの誰の視点なのかっていう疑問が残ります。
Xの意味と文字
Xとは何を意味するのか、3つの仮説を立てましょう。
- 仮説①：「ex」＝「昔の」（ex-girlfriendとか）
- 仮説②：「experiment」＝「実験の」
- 仮説③：「X」＝「未知の」（X-FilesとかX線とか）←EXO自体が未知の存在なので違うのでは？
というわけで①か②、つまりX-EXOは「仮説①EXOの元となった存在である」のか、「仮説②実験により生み出されたEXOの複製である」のかを考察したいと思います。
「無印が先かXが先か」という因果性のジレンマが生じるわけですが、個人的には「X-EXOが昔からいたが隠居していた→何かで分岐（複写？）されたのが無印のEXO→ObsessionMVではXが再び現れたことで世界が歪んだ→無印の革命に至った」と解釈します。仮説①推しですね。
仮説①の方が正しいという根拠として、欧州・北米の関係性を挙げたいと思います。
上述にあるよう、Xが欧州モチーフで、無印が北米モチーフであるとすると、欧州の方が"先"だからです。
ここで言う"先"というのは、コロンブスが"発見"したからなわけではなく、「文字」という文化から見て欧州が"先"、北米が"後"という風に捉えています。
ティーザーなどに用いられている文字を見ると、無印＝ラテン文字、X＝追加ラテン文字で表現されています。
追加ラテン文字を使用しているのは主に欧州の国々であり、ラテン文字がアメリカ大陸に渡る前から成立していた言語体系であるということから、欧州＝Xの方が元の存在なのではないかなと考えています。
EXOはデビュー当時にフォントがルーン文字に似てると言われていた記憶もあるので、ロゴなどに使われているフォントの元ネタも考察のし甲斐がありそうです。
「赤」とグノーシス主義
上述の通り、ObsessionのMVはフランス革命を意識しているんじゃないかなと思っているのですが、フランス革命は「啓蒙主義」が思想的基盤となっていました。
啓蒙主義とは理性や知識によって教え導く思想文化運動でありますが、こういう理性主義的な思想で旧約聖書を否定したのがグノーシス主義と呼ばれるです。なぜ急に旧約聖書？と思われるかもしれませんがEXOの世界観は旧約聖書を参考にしている*3ところがあるからです。旧約聖書では原罪とされていた「知恵」こそが救済に導いてくれるという考え方をするのがグノーシス主義ですね。
EXO世界観の始まりであるMAMAのMVでは「悪を作った「赤」が生命の樹を枯らし、世界の均衡を歪めた」みたいなことが語られています。
旧約聖書での「原罪」は「知恵」でしたが、EXOの世界において「原罪」、つまり「悪」とは「超能力」のことなのではないでしょうか。
上述の通り無印チャニョルに赤いヒビが入っていましたし、一概に「悪＝赤＝X-EXO」であると言えないので、じゃあ「悪＝赤＝超能力」かな？みたいな感じです。DON'T THINK JUST FEEL。
以上を踏まえ、ObsessionのMVは、グノーシス主義的な無印が「超能力」を「原罪＝悪」ではなく「救済」であるとするために革命を起こしたという内容なのではと結論づけて終わりたいと思います。
その他疑問
- 月
セフンと無印チャニョルに月のマークが強調されている。EXOの世界観において月食＝赤＝悪である。 - セフン
浮いている玉（鉛？）が他の映像にも出てくるし謎。 - 煙
他の映像にも煙はよく出てくるし、Obsession内では無印チャニョルから煙が出ていた。超能力を使用したことの暗示？ - 手袋
無印のティーザーでベッキョンだけ手袋をしていない理由が気になる。Elyxionのティーザー画像でもベッキョンは一人だけ手が汚れていなかったため。 - サーモグラフィーっぽいティーザー
狙われている体の部位などに意味はあるのか。
【EXO考察】深読みしすぎのMV解釈 〜Love Shot編〜
EXOってほぼFateみたいなとこあるじゃないですか。。
www.youtube.com
Chinese ver. / Teaser #1 / Teaser #2 / Making / Behind #1 / Behind #2 / Behind #3
薔薇
Love ShotのMVは薔薇が印象的ですね。
まず始めに薔薇が何を象徴してるのかを考えていきたいと思います。
①薔薇十字団・エリクサー
薔薇十字団とは？
17世紀の初頭にドイツで宣言書を発表した友愛組織。この宣言書では、クリスチャン・ローゼンクロイツという謎の人物によって15世紀に創設された秘密の組織であるとされている。宣言書の趣旨は、ヨーロッパの学者と統治者に宛てた改革の訴えであり、秘密の組織を公開することを申し出ていた。その内容には、キリスト教神秘主義、新プラトン主義、パラケルススの思想の影響が見られる。
Love ShotのMVにおける薔薇は薔薇十字団を象徴していると思ったので、薔薇以外の根拠を4つ、以下に述べます。
◆根拠１：衣装アクセサリー
衣装として十字架のアクセサリーを身につけているメンバーが3人います。
◆根拠２：車のエンブレム
MVに車が登場することに定評のあるEXOですが、Love Shotではマスタングを使用しています。
マスタングのエンブレムって、普通に馬じゃんと思うかもしれませんが、馬のバックにトリコロールの縦軸が入っていることにより、エンブレムのシルエットが十字架っぽくなっていると言えなくはないです。
ちなみに車種は1966年式マスタングコンバーチブルです。（多分）
◆根拠３：スホが乗っている車(?)
MV中スホがいた車のような場所と、『薔薇十字の目に見えない学院』に、天使の絵・可動式の壁などの共通点があります。
てかスホのいる場所＝ガソスタ奥のトラック＝ギョンスが座ってるところだと勝手に思ってたんですけど合ってますかね。
◆根拠４：カバラとの関連性
EXOの世界観はカバラを参考にしているところがありますので、カバラ（＝神秘主義）の解釈に影響を受けている薔薇十字団を引用してきても脈略的におかしくはないです。
根拠を述べ終わったところで、ここからは「なぜ薔薇十字団を引用したのか」、「薔薇十字団を引用したことで何を伝えたかったのか」を考えていきたいと思います。
上述の通り、薔薇十字団はパラケルススに影響を受けています。
パラケルススとは？
植物薬が主で合った時代に、医学に化学（錬金術）を導入し、酸化鉄や水銀などの金属の化合物を初めて医薬品に採用したことから「医化学の祖」と呼ばれる。化学者としては、万物の根源は水銀・硫黄・塩からなるとする「三原質説」を提唱し、アヘン剤を開発したことで知られている。錬金術師としては、これまで金を作ることが主流だった錬金術の目的について、エリクサーを生成すべきと主張し、第五精髄や秘薬の生成法が書かれた『アルキドクセン』を執筆している。新プラトン主義に影響を受けて全宇宙を一つの生きた全体と考え、水銀を宇宙の始原物質とした。
錬金術で飲めば不老不死になれると伝えられる万能薬であり、賢者の石と同一、あるいは賢者の石を用いて作成される液体がエリクサーです。
実在するエリクサーとしては、元は修道院内の門外不出の薬草酒を指し、現代ではベネディクティンやシャルトリューズなどのリキュール、トカイ（ハンガリーワイン）などのお酒がエリクサーの名を冠してます。
お酒といえばまさにLove Shotのテーマですね。曲名、コレオ、MVのアイテム等でお酒が表現されています。お酒＝エリクサーであるので、Love Shotの裏テーマは錬金術で生成する万能薬であるエリクサーと言い換えることができます。
MVにはキューブに入った状態で赤い液体も出てきます。この赤い液体の方が賢者の石を象徴しているのではないかなと思います。なぜなら賢者の石は一般的に赤い色であるとされているからです。
以上のことから、お酒＝エリクサー＝賢者の石＝キューブに入った赤い液体という式が成り立つかと思います。
錬金術では万能薬としてエリクサーを作成しようとしていましたが、Love ShotのMVでは、例えば超能力の復活を目的としたエリクサーの生成を表現しているのでは？みたいな仮説が立てられるかと思います。
②トランプのハート
Love ShotのMVでは、シウミンとジョンデがハートのトランプを持っているシーンがあります。なので一旦トランプのスートと薔薇の関連性について見出してみました。
スートとは？
スートの起源は諸説ありますが、現在の形に近いものは4つのスートが描かれた15世紀ごろのアラブのカードかと思われます。
アラブのカードが欧州へと伝わり、イタリアやスペインにおいて「ラテン式」のスートに変化します。剣・杖・硬貨・聖杯であるラテン式は、タロットの小アルカナに用いられています。
トランプがヨーロッパで広まる中、ドイツにおいてさらにスートが置き換えられます。「ドイツ式」のスートは木の葉・どんぐり・鈴・心臓です。
また、ドイツ式の亜種として盾・どんぐり・鈴・薔薇である「スイス式」も登場します。
量産のためにドイツ式スートを簡略化した結果「フランス式」が登場し、現在の馴染み深いトランプとしてスペード・クラブ・ダイヤ・ハートの4つのスートが定着しました。
つまり、聖杯＝心臓＝薔薇＝ハートが対応していることになります。
以上のことから、MVに出てくる薔薇はハートのトランプを強調する要素だったのではと推測できます。
◆ジョンデが持っていたハートの8
ジョンデが持っていたハートの8は何を意味しているのか考えてみましょう。
上述の通り、トランプのハートはタロット小アルカナの聖杯に対応するので、小アルカナ聖杯8のカードについて見てみます。
カードの意味：成功の放棄、謙遜、現実逃避
寓意画の解釈：月が出る中、一人の男性がマントを羽織り、右側に行こうとしている。手前には積み重なった8つのカップがある。右方向は未来の象徴であり、川を渡り切った直後であることから、彼が未来への第一歩を踏み出したと考えられる。手前にあるカップらは過去の未練や重荷になっていたものに比喩され、彼が心機一転している様子が窺える。しかし、行先の山は険しく、新たな困難が待ち構えているかもしれない。
Love ShotのMVには月が出てくるので、ジョンデの行動が未来に影響を及ぼすということを示唆しているのではみたいに考えることができます。
◆シウミンが持っていたハートの9
シウミンが持っていたカードについて特筆すべき点は、通常のトランプとハートの向きが異なることです。
通常は上向きハート5つ・下向きハート4つなのに対して、シウミンが持っていたカードで上を向いていたハートは2つのみです。
敢えて向きを変えたということは、トランプの数字自体に意味があるのではなく、ハートの向きにこそ意味があるのではないかという感じに着眼します。
9という数字でEXOに身近なのはメンバーの人数じゃないでしょうか。Love ShotのMVにはレイさん出演していないものの、9人のEXOの中で、反対を向いているメンバーが2人いるということの暗示なのではないかと考察します。2人が誰なのか、今のところトランプを持っていたシウミンとジョンデが有力候補で、反対＝裏切りや対立を表していると考えられます。
◆聖杯獲得
聖杯には、最後の晩餐で用いられた杯、イエスの血を受けた皿、奇跡をもたらすものなどの伝説があります。
シウミンとジョンデは、ハートのカードを持っていた＝EXOの世界における聖杯を獲得しているのでは？とも考えられます。（EXOの世界における聖杯、超能力の素であったり、X-EXOと無印EXOの入れ替えであったり、象徴するとしたらそういう感じじゃないですかね。）
あとは、
- パラケルススが「医学のルター」と呼ばれていて、ルターの紋章は薔薇と十字架であったという関連性も示している
- イングランド中世封建諸侯による内乱である「薔薇戦争」と絡めて、「Love ShotMVの内容は内輪の争いだよ」っていうことも示唆している
のではないか、とかも考えられますね。
銃
①弾丸・蒸留
MV中弾丸らしきものが見られるのは以下の2箇所です。
- ジョンデが緑の液体(?)が入った弾丸を持って眺めている
- シウミンとベッキョンが何かを燃やしているシーンで後ろ空(?)の弾丸が置いてある
燃やしてるシーンってガソリンスタンドですよね。
ここでガソリンとお酒（リキュール）の共通点について触れてみたいと思います。
- ガソリン：石油を蒸留して作る
- リキュール：醸造酒を蒸留して作る
ガソリンスタンドに置いてあるガソリンも、Love Shotの主アイテムであるお酒（リキュール）も、蒸留して生成します。
このことから、燃やしているシーン＝蒸留しているシーンであると捉えても問題はないかと思います。
蒸留技術っていうのは錬金術師によって広められた技術でもあるので、このシーンはカイ達が奪ってきた花を燃やし蒸留することで（＝錬金術）緑の弾丸を生成しているのでは？みたいなストーリーを展開することができます。
②鏡・モデルガン・電子銃
続けてガソリンスタンドでシウミンとベッキョンが鏡に向かって銃を向けているシーンは何を意味しているのか考えてみます。
数学的意味の鏡像とは？
狭義には、n次元ユークリッド空間にひとつのn-1次元空間を定めたとき、ある点をこの超平面に対して対象な点に写像する操作を言う。n次元空間での狭義の鏡像同士は合同ではあるが、特定の対称性を持たない限りはn次元空間内での回転と並進だけでは重ね合わすことができない。しかしn+1次元空間内での回転や並進でならば重ね合わすことができる。4次元空間を移動して人の左右が入れ替わったり、体内の分子が対掌体に変換したり、物質が反物質に変換したりする設定はSF作品でよく見られる。
つまり鏡によって物質が反物質に変換する設定はよくあるらしいので、このシーンも鏡を用いることで無印EXOからX-EXOへの変換を意味しているのではないかなと推測できます。
MV中に反転した月のシーンもあったので、鏡＝物質の反転（もしくは入れ替わり）っていう裏付けになってるかと思います。
鏡に向けていた銃の違いについても注目してみます。
MVに出てくる銃は基本ガラスのやつですが、鏡のシーン含め本物（モデルガン）が3丁出てきます。
- シウミンが鏡に向けていたシルバーのモデルガン
- ベッキョンが鏡に向けていた黒いモデルガン
- カイが手に持っていたシルバーのモデルガン
銃の色の違いは、銃が軍のものであるか否かの差であると考えます。シルバーは光を反射するので実戦で使えないからです。
Love ShotのMVに出演している軍はSWAT（仮）ですね。
SWAT（仮）はスホが率いていた場面があるのでスホの手下(?)であると予測できます。
なのでベッキョンが軍を象徴する黒い銃を使っていたのは、ベッキョンがスホの仲間であるっていうことを示唆しているのではないかと思われます。
話は変わりますがスホの車にはオシロスコープがたくさん積まれています。
オシロスコープとは電子銃という装置で照射させて物質の見えない波形の電気的振動を可視化させるものです。
鏡の部分で述べたように、Xと無印はお互いの物質が反転している状態だとすると、MVに出てくる銃は電子銃の役割も果たしていて、スホはオシロスコープを通じて銃を向けられたメンバーがXかどうかを確認していたのではないかと考えられます。
REWINDするストーリー
①大筋と登場人物
強盗と錬金を絡めたEXOメンバー内の対立を描いたストーリーであると仮定します。
- 無印側：スホ（X・無印）・ギョンス（X・無印）・ベッキョン（X）
- X側：シウミン（X・無印）・ジョンデ（無印）
- 何も知らない：カイ（X）、チャニョル（無印）、セフン（無印）
詳しくは後述ですが、銃に入った液体の色・赤い液体が入ったキューブを触っていたメンバー的にXと無印の仕分けをしています。
②シウミンの裏切り
まずギョンス・カイ・チャニョル・セフンがPRIVATE BANK（←建物に書いてある）から花を奪うところからストーリーが始まります。
この時、FRAGILEという文字も見えるので、花やお金以外にも壊れやすい何か（賢者の石？もしくは拳銃？）を一緒に強盗したと思われます。
奪ってきた花とお金をガソリンスタンドで錬金して緑の弾丸を生成します。
青いロビーみたいなところにまた何かを強盗しに行こうとするカイ・チャニョル・セフンですが、目的の場所にはSWATと書かれている服を着た人たちが倒れています。
★SWATを倒したのは誰？
シウミンが倒したと考えます。
SWAT倒したのはその場にいたカイたちなのでは？と考えた方が合理的かもしれませんが、シウミンがEXOを裏切っていると仮定した考察なのでシウミンが倒していることにします。
このシーンでチャニョルとセフンがお互い銃を向けていたのも、SWATを倒した＝裏切ったのはお前か？みたいな感じなんじゃないですかね。
③スホのREWIND
REWIND（＝巻き戻し）と書かれた映写機がスホの目にオーバーラップしています。「SWATが倒されていた＝誰かが裏切っていた」ことを知った→裏切られる前に時間を巻き戻したのではないかと仮定して話を続けます。
スホは偽SWATたちを率いて裏切ったメンバーを探そうとします。偽SWATたちに電子銃を持たせることで反物質になっていたシウミンを発見し、スホの協力者であるベッキョンがシウミンに銃を向けて倒すという構成です。
★SWATと偽SWAT
偽SWAT、というのも、倒れていた場面に出てきた方の黒い服の人達ははっきりとSWATと書かれているのに対し、スホが率いていた黒い服の人達はSWATの文字がどこにも見当たらないんですよね。
カイ達が銃を向けているのは偽SWATであって、SWATと争っている描写がないっていうのも、SWATを倒したのがカイ達でない理由に少しはなるかと思います。
ベッキョンに倒されたシウミンは、最終的にスホが銃を向け、薔薇を落しているシーンに繋がるかと思われます。
ここでスホの銃がオレンジ色だった理由としては、ギョンスが協力していることの暗示であると考えられます。ギョンスが赤い液体を捨てているっぽいシーンは、捨てているのではなく、スホの黄色い銃に赤い液体を混ぜているのではないかと推測できます。
なので、下記画像の薔薇が白→赤になっているのも、「落とした白薔薇を赤い液体が混じっている銃で撃つことで赤い薔薇になる」からではないかなと思います。
★銃の液体の色
銃の液体の色は、スホのオレンジを除くと透明と黄色があります。
仮に黄色＝X、透明＝無印を表しているとします。
そうすると、透明と黄色の両方の銃を使っていたのはシウミンだけなので、シウミンはXと無印が共存していた唯一のメンバーであるということになります。上述の電子銃の部分の補足になりますが、Xと無印両方の波長を捉えたことでスホがシウミンの裏切りに気づいたのかなみたいな感じです。
シウミンのアイテムとして電話があるのは、Xと無印がお互い電話でコンタクトを取っているのではないかと考えられます。
★ジョンデの目を塞ぐスホ
シウミンが裏切りジョンデが裏切りに加担するという仮定のまま話を進めますが、雷担当であるジョンデの電気信号による映像送信を阻止するためなのではないかなと思います。（ジョンデ＝映像の詳細についてはLucky OneのMV考察などで触れています）
★赤って結局何なの？
赤い液体と薔薇、赤いアイテムについてまとめます。
- 赤い液体は賢者の石がモチーフである
- スホの銃に赤い液体を混ぜた
- ジョンデが薔薇入りのお酒を飲んだ
- シウミンの電話の色
- シウミンとジョンデが持っていたハートのトランプ
EXOの世界において赤は悪を象徴します。*1「赤＝悪」であるということを踏まえると以下のような感じで言い換えることが可能かと思います。
- 赤い液体は賢者の石がモチーフである
→超能力の生成という罪を象徴している - スホの銃に赤い液体を混ぜた
→シウミンを倒すために賢者の石の力を混ぜた - ジョンデが薔薇入りのお酒を飲んだ
→裏切りという行為に加担することを象徴している - シウミンの電話の色
→Xが悪であるとすると、Xとの繋がりを象徴している - シウミンとジョンデが持っていたハートのトランプ
→2人が裏切ったメンバーであるということを象徴している
未解決疑問
アメリカとオペラハウス
ガソリンスタンドの価格表示（9/10）、マスタング、SWATっていうすごいアメリカイメージのMVなのに、場面として使われているのがアメリカでは全く主流じゃないオペラハウスっていうところに違和感を感じました。
赤と青
赤と青というのはMonsterやLucky Oneなど、他のMVにも出てくる色の組み合わせです。Love Shotでも赤いオペラハウスと青いロビーみたいなところの対比があったり、ギョンスの後ろで赤と青のライトがチカチカしていたりするので気になります。
Monsterとの関連性
MonsterのMVとは、シウミンの電話モチーフや、巻き戻し（＝逆再生）という共通点があるので繋がっている部分があるかどうか気になります。
その他
- 聖杯と月、ガソリン、ダイヤモンドなどアイテムの深掘り
- シウミンと思しき覆面にピンボケではなくモザイクがかかってたこと
- 整合性のあるストーリー考察
- お酒を飲むという行為について
- 赤い液体とキューブについて
*1:MAMAのMVナレーションなど参照。当ブログの他記事考察で「赤＝悪」の根拠について言及してます。
【EXO考察】深読みしすぎのMV解釈 〜Lucky One編〜
佐倉◯代「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」
モチーフの考察
フランケンシュタイン
モチーフがフランケンシュタインであるという考察は、EX'ACT発売当時にも結構流布されていました。
フランケンシュタインだって言われてた理由は主に以下の3点です。
- Monster*1のロゴ
Monsterの方のロゴが「ネジを埋め込んでいる」ような音と動きをしているので、人造人間がテーマであるフランケンシュタインと合致する。 - Lucky OneMVの小道具
MVで用いられているカルテや心電図・点滴という小道具から実験を連想させ、フランケンシュタインでも実験（どちらかというと錬金だが。。）の結果人造人間が誕生する。 - Monsterという曲名
フランケンシュタインが創り出したのは怪物＝Monsterである。
主題の考察
靴の裏とループ
まずEXOの靴の裏に注目してみてください。
全身が白いのに、靴の裏だけ不自然なほど汚れてますよね。
靴の汚れの原因を考察するにあたり、MVの内容・シーンを振り返ってみましょう。
- 青いサンバイザーに連行されるギョンスの場面
- 赤いサンバイザーから逃走中の場面
- 逃走中のジョンデを青いサンバイザーがモニター越しに確認後、どこかへ向かおうとしている場面
上記3場面から、2→3→1という順序のストーリーを組み立てることが可能かと思います。つまり、逃走しても結局違う敵(?)に捕まるので、2の逃走も1回目ではなく、n回目の連行後の逃走だったのではないかと予測できるわけです。
以上のことから、
- 靴の裏が汚れているのは「逃走を何回もしている」からであり、
- Lucky OneのMVはEXOの主題でもあるBeginning = End*2、つまりループが表現されているMVである
と結論づけられます。
（というか赤いサンバイザーと青いサンバイザーって長いので以下「赤バイザー」「青バイザー」とします）
上着の色と無色界
次に、EXOが着用している上着の色に注目です。
MVを見ると、上着は
の2種類あることが確認できます。
上着の色が枝分かれしている理由っていうのは、
- 白と透明は別個体である
- 白から透明に変化した、もしくは透明から白に変化した
の2つが考えられると思うんですけど、ここでは1であると仮定して話を進めたいと思います。なぜなら2の根拠を考えられなかったっていう個人的な事情があるからです。
1、つまり「白と透明が別個体である」っていうことを立証するために、Kokobopの考察の際に引用したイデア論という概念を用いたいと思います。
イデア論をEXOで説明すると、「イデア界」には「EXOのイデア」というEXOそのものが存在し、「現実世界」には「肉体的に感覚しているEXO」がいるっていう感じになります。
なので、Lucky OneのMVでもイデアのEXOと実体のEXOがいて、それぞれを分別するために上着の色分けをしたのではないかと推測することができます。
では、色分けが何で「透明」なのかっていうところを考えてみましょう。
ここで、「透明＝無色」という繋がりから、無色界という概念をいきなり引っ張ってきます。
無色界とは仏教において輪廻する世界を3つに分けたうちの1つを指します。輪廻の概念ってまさに上記でLucky Oneの主題であると考察した「ループ」の概念っていうのもあり、上着が透明なのは、仏教における輪廻を象徴しているからであると考えられます。
MVを見ると、2箇所ほど六角形をした場所が出てきます。ベッドが置いてある部屋と、逃走中監視されていた迷路です。
六角形というのは6つの頂点があるので、6種の世界を輪廻する六道輪廻を表しているのではないかと推測できます。だって仏教の輪廻って、六道輪廻が有名じゃないですか（カテキョーヒットマン…？）。ちなみに三界のうちの1つの世界の中にさらに6種の輪廻する世界があり、その6種の世界を無限に転生することを六道輪廻と言うらしいです。
つまり、六角形はイデア（白）も実体（透明）も抜け出せないループの中にいるっていうことを表現しているのではないかと推測できます。
結論としては、Lucky OneMVは
っていう設定を持っているのではないかと考えられます。
逆さの8とタロット
EX'ACTのティーザーで8だけ何故か上下逆さまになっていた理由について考察したいと思います。（下記画像参照）
逆転した数字が何を象徴しているか考えるとき、まず最初にタロットがイメージされるかと思いますが、タロットには「マルセイユ版」と「ウェイト版」があります。両者はカードの内容的にはほぼ同じなんですけど、一部異なる箇所があります。ちょうど上手い具合に8っていう数字だけ、マルセイユとウェイトで意味する内容が違うんですね。
では、マルセイユとウェイトどっちを参考にすればいいのか、結論から述べると、ウェイト版だと考えます。理由を説明するため、フランケンシュタインのところまで遡って連想ゲームを始めたいと思います。
- フランケンシュタイン→アグリッパ
怪物を創り出した主人公であるフランケンシュタインは、アグリッパに熱狂していました。というかアグリッパに熱狂したから怪物を創り出してしまいました。アグリッパとはカバラ思想に心酔していた16世紀の魔術師で、主な著作に『隠秘哲学』などがあります。 - （閑話）カバラとEXOの関連性
EXOの世界観はかなりカバラ（旧約聖書）を参考にしていると思われます。*3 - アグリッパ・カバラ→黄金の夜明け団
アグリッパとカバラから繋がるのは、黄金の夜明け団という19世紀末にイギリスで創設された西洋魔術結社です。教義内容がカバラ中心となっていて、アグリッパの著作である『隠秘哲学』は教科書的な感じで大きな影響を与えています。 - 黄金の夜明け団→ウェイト版タロット＝カバラ
ウェイト版タロットの作成者が黄金の夜明け団の中心人物でした。ウェイト版はカバラ（セフィロトの樹）の解釈により忠実にタロットを再構成しています。
以上の理由から、ウェイト版のタロットカード「8」を見てみたいと思います。
ウェイト版のカード番号は「力」です。寓意画として無限マークが描かれています。また、「力」っていうのはセフィロトの樹*4では「青→赤」を表します。無限マークの方は上述の通り、ループを象徴していると思うのですが、「青→赤」っていうのは何を表しているのでしょうか。8が逆転していたので「赤→青」になるんですかね。
MVに出てくるの赤と青といえば、サンバイザーですよね(?)。MV中、赤バイザーから青バイザーに敵(?)が変わるよっていう展開を事前に教えてくれてたのでしょうか。（適当になってきた。）
なので8が逆転していた理由としては
- 8を強調することで、ループを象徴
- 「赤→青」であるという伏線の役割
の2点であると結論づけます。
ストーリーの考察
1. 赤バイザーが観察中
最初は赤バイザーが白い上着のEXOを観察しています。
青い液体を点滴に注入している描写があります。
モチーフがフランケンシュタインということから、超能力の複製・創造とかをしているんではないかなと考えます。
2. 部屋の外に連行
レイが扉の外に連行されます。窓からは赤いオブジェクトが窓から見えますが、レイが連れ出されているところは暗闇＋煙になってます。ちなみに他のシーンだと扉外も赤いオブジェクトが見えているので、暗闇＋煙というのは何かの象徴かと思われます。
連れ出された後は、月や地球っぽい星、超能力を使うチャニョルとベッキョンとカイ、6個のキューブがモノクロで再生されます。この際、チャニョルたちが白い上着を着ているので、部屋にいるEXOが実験として超能力を使っていることを示唆しているシーンなのではないかなと考えられます。
モノクロのシーンといえば、煙が満ちた箱に入っているシウミンとスホのシーンもあります。彼らは上着が透明なので、逃走中に囚われたってことを意味してるんですかね。
3. ガラスが割れます
モノクロシーンでベッキョンの能力（光）と太陽っぽいのが見えた後に部屋のガラスが割れます。
ギョンスが1人だけ全く驚いていないので、ギョンスの能力（重力？）とかで割ったのかなとも思いますが、外から内に割れているので、ギョンスの力というよりは、外部からの何らかの介入があったことを意味しているのではないでしょうか。
ガラスを割ったのがギョンスではないとなると、ギョンスは事前にガラスが割られることに"気づいている"っていうことですよね。Lucky Oneのラスシーンも、1人だけ何かを二度見して"気づいている"ような描写があります。MVには使われていないシーンですが、メイキング映像を見ると椅子に座ってモニタリングしているような設定がありました。
Pathcodeでも多角的な視点で俯瞰的に物事を把握しているっぽかったので、ギョンスは全て（次元？）を超越して出来事を知ることのできるキャラクターであると考えられます。
4. ガラスを割ったのは…？
逃走中にベッキョンとチャニョルが、ある部屋に入ります。部屋が暗いので最初はチャニョルの炎で照らしていましたが、赤バイザー攻撃後にはブラインドから光が入り少し明るくなっています。
光源は外、つまりベッキョンが能力を使ったのは外からであるということが、このシーンからわかるかと思います。
個人的に感光＝ベッキョンの能力の示唆であると考えています。*5
Lucky OneのMVでも、青い液体を注入するとき感光シーンがあるので、六角形という抜けさせないループの中で実験されていることに気づいた外にいるベッキョンが、能力を使うことで救おうとしたのでは？という予測ができます。
以上のことをまとめると、ガラスを割ったのはループを外側から断とうとしたベッキョンであるっていう考察になります。
5. 青バイザーのターン
逃走中のEXOをモニターで観察していた青バイザーがどこかへ向かう描写でMVは終わります。
「主題の考察」の部分で記載しましたが、この青バイザーはMV序盤でギョンスを連行していた人（人なのか？）たちと同じキャラクターなので、くどいかと思いますがループしているってことになります。
最後のモニターのシーンでも感光してるのは、上述の通り、ベッキョンがループに気づいているっていう暗示ですかね。
appx1. 点滴の色とDNA
「主題の考察」のところで赤と青といえばサンバイザーみたいなこと書きましたが、実は点滴の色も赤と青が登場してるんですよね。
青い点滴はチャニョルやカイなどで確認できますが、点滴の色が赤なのはベッドの上のギョンスだけです。しかも青バイザーに連行されるギョンスは青い点滴になっています（多分）。
ここでは青と赤の点滴の違いを考察したいと思います。
結論から言うと、DNAが青でRNAが赤を表していると考えました。
結論に至った経緯としましては、
- なんかEXOの他の映像で二重螺旋構造のオブジェクトとかがちょいちょい出てくる気がする
- モチーフがフランケンシュタイン＝遺伝子の実験では？
- セフィロトの樹に体系される22のパスは22対の染色体と考えられている
- メチルグリーンで染め分けするとDNAは青く染まりRNAは赤く染まる
みたいな感じです。
DNAとRNAは、
- DNA：長期保存に適した安定した構造
- RNA：一時的な利用に適していて素早く合成できるが不安定な構造
という特徴がそれぞれあります。
以上のことから、点滴が赤かったギョンスは、不安定な構造、つまり実験の失敗を暗示しているのではないかと受け取ることができるかと思います。
appx2. 映像とジョンデ
まずテレビ（映像）の仕組みについて簡単に解説したいと思います。
アナログの場合は、光の三原色の情報を電気信号に変換して、60ヘルツで送信しています。以下の画像のような横ノイズは、ヘルツが違う信号を受け取ることにより発生します。
光の三原色のテストに用いられるのがカラーバーと呼ばれる画面です。カラーバーはMonsterの方のティーザーに使われていますし、Lucky One（というかEXO）とテレビ（映像？監視モニター？）には関連性があることは間違いなさそうです。
Lucky OneのMVでジョンデの後ろに映像が映し出されていたのは、雷が能力である＝電気信号を送れるメンバーであるっていうことを意味していると推測できます。
ジョンデはベッドの上で周囲を観察していたり、最後の場面でも周囲を見渡しているので、ギョンスが"把握するメンバー"だとしたらジョンデは"監視するメンバー"だったりするんでしょうか。 。
他の懸念点
背景の赤い車輪みたいなオブジェクト
- 候補①：法輪
仏教の車輪みたいなアイテムである法輪に似てます。上記の無色界＝輪廻＝仏教＝法輪みたいな流れから導き出した候補です。つまり赤いオブジェクトは無色界を象徴している説です。 - 候補②：特に意味はない
特に意味はなく、見た目で採用された説。MVが全体的に2001年宇宙の旅をビジュアルモチーフにしているんじゃないかなって感じがあるので、2001年宇宙の旅の最初の宇宙船っぽい形のオブジェクトを背景にしてみた説。*6 - 候補③：フェナキストスコープ
近くにモニターらしきものがありますので映像関連かなと思いまして。 - 候補④：換気扇
換気扇は意外と他のMVなどに使われているアイテムだったので。
赤いライトの2部屋
この2部屋は考察をたくの間ではLove Me Rightのカイとレイがいた部屋であるともっぱらの噂です。
Love Me RightのMVでカイとレイだけ赤いライトがついてる個室にいる描写があるので、Lucky OneのMVと繋がっているのでは？と考察されていました。
Lucky OneのMV中のレイとカイを振り返ってみると、2人は逃走中、赤バイザーに観察されてるっぽい描写をされているので、「実体（透明）が逃走中＝監視対象＝イデア（白）は部屋の中にいる＝Love Me Rightの世界を体験している？」みたいな推測ができますね。
「e )( o」というロゴ
これは考察をたくの間ではExperiementerとObjectであるっていうのが有力候補です。名前にeが入ったメンバーとoが入ったメンバーの対立説とかも考察されていました。
あとはロゴの下のメンバーの名前の順番、上の行・下の行に別れている点も気になるポイントです。
スホの指輪
スホが水の能力を使ってコップ1杯の水を生み出すシーン、メイキングを見るとこのシーンってジョンデの手で撮られているんですよね。
裏事情的にはスホがクランクアップのあとに水を生み出すシーンの素材が足りないことに気付いて、代わりに撮影中だったジョンデが撮っているって感じだと思うんですけど、あえて指輪をしたままな理由があるのかどうか気になります。
青い目と黒い目
- 黒目：ギョンス・ジョンデ・スホ・レイ
- 青目：カイ・ベッキョン・シウミン・チャニョル・セフン
カラコンが似合うメンバーとそうでないメンバーとかですかね？（思考の放棄）
*1:Lucky OneとMonsterは両A面なので繋がっている部分があると考えられます
*2:Beginning = Endという言葉はPathcodeやTempoに登場しています
*3:MAMAなどに出てくる生命の樹など、EXOの世界観には様々なカバラのモチーフが引用されています
*4:タロットのカードは元々セフィロトの樹を参考にしています。詳細についてはググってみてください。
*5:KokobopなどのMVでも感光加工がありますが、光が漏れて感光するので、感光＝ベッキョンの能力の示唆であると考えています
*6:RedVelvet等の他グループのMVに『博士の異常な愛情』や『シャイニング』のモチーフを利用していたりして、SMのビジュアルディレクティングチームはキューブリックのことが大好きです。
【EXO考察】深読みしすぎのMV解釈 〜Ko Ko Bop編〜
YouTubeティーザー#KAI / YouTubeティーザー#BAEKHYUN / YouTubeティーザー#CHANYEOL / YouTubeティーザー#SEHUN / YouTubeティーザー#SUHO / YouTubeティーザー#XIUMIN / YouTubeティーザー#CHEN / YouTubeティーザー#D.O. / SNSティーザー
KokobopMVの元ネタ
Kokobopの元ネタはキューバ革命とラスタファリズムです。（いきなり胡散臭。。）
- キューバ革命：フィデルカストロ・チェゲバラが中心となり、アメリカ合衆国の影響が強かったキューバの政権を打倒するに至った武装解放闘争
- ラスタファリズム：バビロン（西洋社会）からの解放を願い、シオン（天国・エルサレム）へと向かう、旧約聖書に忠実なアフリカ回帰主義
MVにみられるキューバ革命のモチーフ
◆アルバム名
そもそもアルバム名がThe WARなんですよ。
「The WAR＝戦い＝革命」の等式が成り立ちます。
◆スホの衣装
スホの衣装にチェゲバラがプリントされています。
チェゲバラはキューバ革命の指導者です。
◆赤い星
カイの首とベッキョンの衣装に赤い星があります。
赤い星とは社会主義のシンボルであり、キューバ革命は社会主義革命です。
◆アメリカンブランド
バーガー、ハインツのケチャップ、ナイキのバスケットボールなど、MV中にアメリカの定番アイテムが多く登場します。ティーザー画像を見るとカイの衣装にアメリカの国旗のブローチがついてたりもします。
キューバ革命は上述の通り簡単に言ってしまえばアメリカ支配からの解放ですので、アメリカ関連のアイテムが登場することで革命前の支配的な状態を表しているのではないか等の解釈ができると思います。
◆クラシックカー
MVにクラシックカーが2台登場しますが、キューバは政府の方針で2011年まで新車の販売を禁止されていたようで、今でもキューバではクラシックカーがたくさん走っていて観光の目玉にもなっています。
MVにみられるラスタファリズムのモチーフ
◆タイトルの色
ロゴのフォントに使用されるメインの色は赤・黄色・緑です。
ラスタファリズムはエチオピアを聖地としてるんですけど、この3色はエチオピアの国旗の色であり、ラスタカラーと呼ばれています。アフリカ自体を象徴する色でもありますね。
MVに交通信号機も出てくるので、このメインの3色は信号機カラーとのダブルミーニングですかね。
◆曲のジャンル
Kokobopはダブです。
ダブとは2拍目と4拍目でリズムを取るレゲエの音にリバーブなどのエフェクトを掛けた音楽ジャンルなんですけど、レゲエの第一人者であるボブマーリーがすごく有名なラスタファリアンです。
◆カイの髪型
いわゆるドレッドヘアです。
ラスタファリアンの多くはドレッドロックス（＝ドレッドヘア）という髪型をしています。旧約聖書内の記述に則り、たとえ髪の毛であっても自らの身体に刃物を当てることを禁じた結果、頭髪が絡まって房状になりみんなドレッドロックスになっていったそうです。
◆メンバーが口に含む飴
ラスタファリズムは大麻を神聖な植物として扱っています。
大麻のイメージのうちの1つとして麻薬が思い浮かぶかと思いますが、MVでメンバーが食べてた飴が麻薬っぽいです。煙も出てますし。
他にも飴を食べたと思われるメンバーの身体が揺れて周囲の物が浮く描写があります。麻薬使用の高揚感（トランス）や幻覚症状を表してるのではないかなと思います。
点を書き出す作業
後で考察する際に必要な要素を書き出していきます。
場面分類
背景や衣装などから、主に以下の4つの場面に分けることができます。
①屋内
②屋上
③草原
④道路
屋上場面の分割
屋上はよく見ると背景が異なる2パターンあるので、
②屋上-A（山）と②屋上-B（ビル）の2つの場面があることになります。
車
①Mercedes-Benz R107 1974
②Oldsmobile Delta88 Royal 1975
超能力Lv.1
カイが読んでいる本の題名は『瞬間移動 Level.1』です。
感光
フィルムの感光と縦ノイズが入ったメンバーの映像が多く出てきます。
ロゴ
極楽鳥花・オリーブ・ナツメヤシをEXOロゴにしてます。
ロゴについては少し個人的な解説も加えますが、いつもの通り旧約・新約からの引用です。
◆極楽鳥花
極楽鳥花の名前の由来となった極楽鳥は、聖書に登場する「天国の鳥」であると考えられていました。
◆オリーブ
平和の象徴であることは有名ですが、その理由は旧約聖書内の物語『ノアの方舟』でハトがオリーブの葉を持って帰ったことにより、洪水の終焉（＝平和の訪れ）がわかったからです。
◆共通点
聖書に関連する・南国の植物であることが共通点として挙げられます。
点と点を無理やり繋げて線にする作業
上記を踏まえてKokobopMVストーリーを読み解いていきたいと思います。
1. PowerMVでオーブを奪ったX-EXO（仮）が超能力の練習をしている
※逆行説＋PowerMVでX-EXOがオーブを奪った設定が正しいと仮定して話を進めたいと思います。。（以下の考察参照）
thepowerofdream.hatenablog.com
上述の通り、カイは屋上で『瞬間移動Lv.1』を読んでいます。
他のメンバーはこんな感じです。
- セフン：カイ同様の超能力教本を読んでいると思われます。（セフンが読んでる本の題名は見えないのですが、本の形がカイのものと似ているため。）
- スホ：周辺に虹が見えているので、少量の水滴を捻出することから始めているのかな、と推測できます。
- チャニョル：ライターで遊んでいます。
こんな感じで、屋上では、超能力を奪ったばかりのX-EXOが初歩から超能力を勉強していると考えられます。
2. 「屋上」はバビロンの空中庭園がモチーフである
屋上にはX-EXOがいますね？X-EXOはEXO世界観において、（捻くれた考え方をしなければ）敵という存在であります。
前述の通り、KokobopMVの元ネタであるキューバ革命における敵（支配側）というのは、アメリカです。そして屋上シーンには支配側であるアメリカのモチーフがたくさん登場してます。
もう!つの元ネタであるラスタファリズムの方は関連あるんでしょうか？考えてみましょう。
ラスタファリズムの方は敵はバビロン（西洋社会）です。
キューバ革命の方みたいに、屋上シーンの特徴と被るバビロンに関連する何かないかなとネットで探してみたところ、バビロンの空中庭園というものがヒットしました。
バビロンの空中庭園とは、世界七不思議として知られていて、「高台の上に作られ、多様多種な木々や花々が植えられていた」そうです。（特徴2つだけですが。。）（下記表参照）
よって、キューバ革命のアメリカに倣い、屋上はラスタファリズムの敵に関連するバビロンの空中庭園もモチーフとなっていると予測できます。
つまり、屋上はX-EXO（支配側）が常駐する場所であるという風に捉えることができます。
屋上-A（山）と屋上-B（ビル）についても考えてみたいと思います。
背景が山からビルに変化した理由としては、
①長時間経ったからである
②そもそもここは仮想空間である
③屋上の建物自体が移動した
④パラレルワールド
のどれかであると考えられます。
屋上のモチーフであるアメリカとバビロンの空中庭園が実在するものであることを踏まえ、（バビロンの空中庭園は実在するか謎なとこありますが。。）屋上は実在しEXOたちはそこで長時間過ごしたっていう前提で話を進めます。
3. Green Lightは「草原」へのゴーサインである
草原のEXOはXと無印どちらなのか？っていうとこから始めたいと思います。
屋上ではXが超能力の勉強していましたが、ギョンスって屋上シーンで超能力を使っている描写が唯一ないんですよね。
逆に、草原シーンで超能力を使ってる（車が歪むところ・頭で地面を割るところ）描写が唯一あるメンバーです。
ギョンスみたいに直接的な描写はないものの、個人的に草原シーンで超能力を使えるメンバーはもう1人いると思ってます。誰かというとベッキョンです。
そう思った理由は、感光＝光が漏れる＝ベッキョンの能力の暗示であると考えているからです。（Lucky OneのMVなどでも感光シーンは見られる。）
KokobopMV内で感光加工がしてある場面っていのは、（衣装は違う場合があるものの）ほとんどが草原っぽいシーンです。なので、ベッキョンは草原で超能力を使ったメンバーであると思っているわけです。
ギョンスとベッキョン、PowerのMVでXじゃなかったメンバー＝無印でも超能力が使えるメンバーですよね。
以上のことから、草原にいるEXOは無印であると推測しています。
あとは草原でみんなが寝転がってる場面に注目したいと思います。
セフンとシウミンは2人で道路で緑の飲み物を飲んだ後に2人で草原に寝っ転がり目覚めたみたいな流れで描写されていることから、道路と草原が緑の飲み物によって繋がっているのではないかと仮定できます。
洗濯機の場面では緑の飲み物に草原・Green Lightがオーバーラップされてます。道路には信号機があるので、緑の飲み物はGreen Lightを象徴しているとも仮定できます。
逆に、道路側にセフンやチャニョルは横になって目覚めるような場面のあるのですが、そこでは赤い照明が当たっています。赤い照明は信号機があることからRed Lightであると予測できます。
これらのことから、草原と道路の行き来は
草原に行く：Green Light＝緑の飲み物
道路に戻る：Red Light
がきっかけになっているのではないかと推測できます。
Green Lightの象徴は緑の飲み物っぽいですが、Red Lightは何か関連するものがないかなと赤いものを探してみると、赤い車が関連してそうだなと思うようになりました。
赤い車があるのは、スホが緑の飲み物を作っていた部屋であるということに加えて、草原ある車と赤い車の発売年が近しいっていう事実があるので、関連性が強いと思ったからです。
なので、草原と道路の行き来のきっかけは
草原に行く：Green Light＝緑の飲み物
道路に戻る：Red Light＝赤い車
となります。
さらに深掘りすると、緑の飲み物は部屋の場面でスホが大麻を象徴していると思われる飴を混ぜて作っていた飲み物です。
緑の飲み物が麻薬を表してるとすると、草原と道路の行き来は物理的なものではなく、トランス？的なものであると考えられます。（象徴元のラスタファリズムでは、大麻は薬として信仰されていたっぽいので、麻薬ではなく普通になんか薬かもしれません。）
4. 洗濯機はイデアを格納するキューブである
イデア論とは？
つまり、「イデア界」には「EXOのイデア」というEXOそのものが存在し、「現実世界」には「肉体的に感覚しているEXO」がいるっていうことです。
イデア論を踏まえて、場面と登場人物の状況を整理してみると、
- 登場人物：草原＝無印、道路＝無印、屋上＝X、部屋＝？？？
- 場面：草原＝イデア？、道路＝現実？、屋上＝現実、部屋＝？？？
っていう感じになります。
草原がイデアであると仮定して上記の？部分を埋めていきたいと思います。
- 草原の世界＝部屋の世界である
上述にある通り、草原と部屋にそれぞれ置いてある車の発売年がほぼ同じなので、同じ時間軸を共有していると考えたから。 - 部屋（イデア）と屋上（現実）が繋がっている
部屋で飴を舐めている描写があるので、部屋がイデアであるとすると、飴をなめたらどこかの現実世界に行くことになる
上記2手順から、登場人物と場面の関係は以下の通りとなります。
あとは、最後に「洗濯機・緑の飲み物・Green Light・草原で寝っ転がってる場面」っていう映像のところについて考えてみたいと思います。
結論から述べると、
- 飲み物を飲んだ場所でない世界へ行く：Green Light＝緑の飲み物（飴）
- 飲み物を飲んだ場所へ戻る：Red Light＝赤い車
- Xと無印はリンクしている
- 洗濯機はイデアを格納するキューブを象徴している
という風になります。
1つ目と2つ目については前述の通りですので、スキップします。
◆「Xと無印はリンクしている 」
映像に映っていた緑の飲み物＝部屋で作っていた方です。なので映像の部分は、X側である部屋で緑の飲み物を作ると、無印側が草原に行ってしまう表現であると考えたので、両者のスウィッチングはリンクしていると結論づけました。
◆「洗濯機はイデアを格納するキューブを象徴している」
緑の飲み物や草原の場面はなぜわざわざ洗濯機を通じて描写されたのか、それは洗濯機がキューブを象徴しているからあると考えました。
洗濯機は立方体の形をしています。EXOの世界に於いて立方体（＝正六面体・キューブ）っていうのは頻繁に登場するモチーフであるので、まずそこに注目した次第であります。
今回のイデア論と立方体について、関連づけられる事象はないかと頭をひねりましたが立方体含む正多面体というのはプラトン立体と呼ばれているんですね。イデア論もプラトンが原作者なんで、少しは共通点がありそうです。
プラトンは幾何学に魂を結びつけて打ち出しています。イデア界とは魂がいた場所という風にも受け取れるので、イデア＝魂＝キューブであると仮定します。
イデア＝キューブという等式から、洗濯機はイデアを格納するキューブを象徴しているという結論を導き出しました。
立方体はEXO世界観に共通で出てくるモチーフでもあるので、四大元素との関連性など、今後違うMVを考察してみたりして立方体の解釈が違うなって思ったら修正すると思います。根拠が不確かすぎて全く納得できてないので。。
未解決疑問
◆サブリミナル効果の8と9
8と9はLove ShotのMVでも強調されていた数字なので絶対何かありますね。
◆メンバーの名前の色
ティーザー映像の最後に表示されるメンバーの名前が、メンバーごとに異なっている（例えばスホは赤でシウミンは緑）のにも意味がありそうですが、わかんないです。
◆アクセサリー
- ベッキョンの口ピアス
→Monsterでもベッキョンは口ピをしていたので関連性がありそう。 - セフンのマリア像ネックレス
→他にも特徴的なネックレスをしていたメンバーがたくさんいるので何か意味があるのかもしれない。 - ベッキョンの木苺ブローチ
→正直メンバー全員がそれぞれの場面でしている花ブローチ、パターンも種類も被りも多すぎるので意味はなさそうなのですが、ベッキョンが"正義"を象徴する木苺ブローチをしていたのは何か意味があるのかもしれない。 - カイの天使タトゥー
→上記「赤い星」のところで触れませんでしたが天使がかなり強調されていたので何か意味があるのかもしれない。ボディペイントしてるメンバーが多すぎて把握しきれてないですが、ボディペイント（刺青）がやたら多い理由に何か意味があるのかもしれませんね、プラトンから引用して罪の暗示とか。（ジョンデの耳裏にも小さいのがあったりする。）
◆一瞬入る信号ノイズ
◆ギョンスのそばかす
そばかすあるのはまあ良いんですけど、ショットによってそばかすの量がめっちゃ変化してるんですよね。怪しいです。
◆スホの指輪
緑の飲み物をかき混ぜるスホのところで、指輪が急に左右逆の手につけられているのが気になりました。
スホは1人洗濯機の中に浮かんでたり、カイとシウミンが落ちてる時に考え事してるっぽい顔してたりでKokobopでの役割がなんかありそうです。洗濯機には4という数字がありますし謎です。
◆りんごをかじるチャニョル
りんごは禁断の果実なんで怪しすぎます。
【EXO考察】深読みしすぎのMV解釈 〜Power編〜
ストーリーのおさらい
①RF-05と書かれたロボットがEXOを探しに行く
②ロボットはオーブを用いて戦い（下記画像はオーブによりチャニョルの超能力を使っている場面ですね）、EXOは銃で応戦
③雷担当のジョンデがコンセントで電気を補給し強化、反撃してロボットを倒します
④倒れたロボットからオーブを拾い上げると、それまで持っていた銃が腕時計に変わり、能力を獲得（能力のモチーフである結晶がバックにある。詳細は後述です）
⑤オーブを獲得し"めでたし"かと思いきや、突然現れた白猫が2Dスイッチを押してしまう
⑥ベッキョンが白猫を拾い上げ、EXO全員担当の超能力を使いロボット(?)を粉々にする（超能力の覚醒を示す日食の描写がある。詳しくは後述）
⑦ベッキョンが空から海に落ちて終わる（急に？！謎展開）
関連コンテンツのおさらい
POWER #RF_05
以下引用は動画ナレーションの訳です。
RF-05システム始動
RF-05システム活性化
RF-05システム始動成功
EXO PLANET #1795で１回目の戦闘確認
目標物のオーブ獲得成功
しかし目標物のうち光の能力のオーブは獲得失敗
危険要素として分類、注意喚起
[記録アップデート]
獲得した能力オーブで"歪曲(DISTORTION)"開発に着手
開発完了
スイッチを押下すると攻撃時に
ターゲットは2Dに変換され可動困難な状態に退化
スイッチとオーブを同時に適用時
RF-05の全機能を引き出すことが可能
RF＝Red Forceですね。
デビュー時からEXOの世界観のなかで、"赤"というのは一貫して悪です。
THE WAR 〜The Eve〜
Powerのアルバムについてくる全20頁のコミックです。*1
MVの最後のシーン、つまりベッキョンが海に落下するところからコミックのストーリーは始まります。
内容的には現代っぽい舞台で防弾チョッキつけたEXOが超能力を用いて悪い人？を追い詰める感じです。
メンバーの服装はPathcodeのときのもので 、Tempoのバイク、Monsterの輸送車っぽいのが登場し、「最初から間違ってたんだ…完璧な計画だと思ってたのに」というベッキョンの意味深なモノローグがあります。
その他
The Power of Music #Total_Eclipse
The Power of Music #Parallel_Universe
he Power of Music #Parallel_UniverseとThe Power of Music #Total_EclipseはEXOの主題、モチーフである並行世界と日食ですね。
奪い返したのではなく奪い取った
自分は今まで
1. 1回目の戦闘
2. POWER #RF_05（ナレーション）
3. PowerMVの舞台で2回目の戦闘
っていう時系列だと思ってたんですね。
でもふと、ナレーションで言及している1回目の戦闘というのがPowerMVで描写された出来事で、ロボット＝RF-05からオーブを奪ったEXO側のナレーションがPOWER #RF_05なんじゃない？！と思ったわけです。
なので
◆1回目の戦闘というのがPowerMV
◆1回目の戦闘でオーブを奪ったのはEXO側
◆時系列はPowerMV→POWER #RF_05
◆POWER #RF_05のナレーションはEXO側の視点
という今回の仮説のポイントを5つの根拠から立証したいと思います。
根拠①1回目の戦闘は#1795で行われている
MV冒頭でLove Me Rightが流れますが、その際映っている星(?)にはPLANET#1563という旗を立てています。1563という数字は2015年6月3日＝Love Me Rightカムバ日を表していると考えるのが妥当です。
POWER #RF_05では「#1795で1回目の戦闘確認」とナレーションしてます。
以上のことから、
1795＝2017年9月5日＝Powerカムバ日（＝MV公開日）＝戦闘が行われたのはMV公開日の星(?)＝MVの内容は1回目の戦闘である
っていう仮説まで辿り着く流れができます。
根拠②ナレーションで「RF-05システム始動成功」と言っている
このナレーション内容、よく聞いてみると「初めて始動してみた」ように受け取れなくもないです。
MVに出てくるロボットにRF-05と書かれているのでRF-05＝ロボットと思い込んでしまっていましたが、RF-05とはロボットではなくシステムのことであり、このナレーションは1回目の戦闘でオーブと共に奪ったRF-05システムを起動してみたナレーションと考えることもできます。
根拠③逆行説
ファンの間ではMV逆行説っていうのが結構主流でして、逆行説とは、デビューティーザーが一番新しい出来事で、新しい映像が出るたびに昔の出来事になるっていう説です。
逆行説に則り、PowerのMV公開前にPOWER #RF_05が公開されたので、時系列もPowerMV→POWER #RF_05であるっていう可能性が出てきます。
根拠④RF-05内部のデザイン
この画像はMVでRF-05（ロボット）が倒された時の映像なんですけど、POWER #RF_05の映像と酷似してますよねというか一緒ですよね。
注目ポイントはメンバーの写真内のライトなんですけど、ベッキョン以外のメンバーは担当カラーのライトが当たっていますが、ベッキョンだけ依然として暗いままです。
POWER #RF_05がロボット視点だとしたら、上記の画像は全員暗くなってなきゃおかしいですよね、オーブが奪われてる時点でのものなので。
つまり、上記の画像は「EXO側がオーブをロボットから回収したが、光のオーブだけは獲得できなかったので、ベッキョンの写真だけライトが当たっていないものである」と捉える方が自然です。
つまりつまり、MV中にRF-05（ロボット）と思しき内部のメカっぽいデザインが出てくるのはミスリードで、実はこの内部デザインはRF-05（ロボット）からオーブを奪ったEXO側のもの＝POWER #RF_05はEXO側の視点であったと推測できます。
よく見ると機体(?)に傷がついているのはここに至るまでの戦闘の激しさを物語っているのでしょうか。。。
根拠⑤ベッキョンが反転
POWER #RF_05に出てくるベッキョンの画像は左目に模様があるのですが、MVに出てくるベッキョンは右目に模様があります。
これは詳細は後述です。
反転してるのはX…？
ObsessionでX-EXOとかいうのが出てきて一気に現実味の増した対の存在。もともとKとMだったし、PowerにもXっぽいEXOが出演してます。
XっぽいEXOが出演してると思った理由
としては以下の2点になります。
◆無印が反転してる人物の登場
◆オッドアイのチャニョルくん
まず、オッドアイのチャニョルについて。
彼はPathCodeやMonsterの頃からオッドアイ設定がありましたが、Obsessionのティーザーでオッドアイのチャニョル＝X-EXOチャニョルであることが公式から仄めかされました。このことからも今回Powerに出演しているオッドアイチャニョルはXの方なのでは…？という仮説が立てられます。
次に反転についてですが、顔にある傷や模様で反転している人物かどうかが判断できます。
MV中反転していたメンバーは前述のベッキョン、そしてギョンスです。
左に傷があるギョンスはMV中セフンから攻撃を受けている描写があります。ただ単にセフンがノーコンなだけかもしれませんが、レーダーで偽ギョンス（Xor無印、チャニョルがXだとすると偽は無印で上手くX側に潜入している？まあここら辺はガバガバです。ただ単にMV撮影日が違う日でメイクさんが逆側に傷を入れただけかもしれないですし…）を察知して攻撃していると捉えることもできます。
ここで話は「根拠⑤ベッキョンが反転」に戻るのですが、以上のことから左目ベッキョン（＝便宜上X）にオーブを奪われる前に、右目ベッキョン（＝便宜上無印）がオーブを奪ってパラレルワールドに逃げた、というストーリーが想定できるっていうことを覚えておいてください。
パラレルワールドの詳細については後述です。
★Xとベッキョンと逃走
について少し補足です。
なぜベッキョンが逃走しなければならないか、の根拠が弱いと思ったから補足します。
上記の画像1枚目がEXO側の視点（上述の「根拠④RF-05内部のデザイン」参照）で2枚目がベッキョンがスイッチを押している場面なんですけど、ベースの色味や導線の感じが結構違いますよね。
なのでベッキョンの能力を利用したスイッチはEXO側とは別にあります。猫が2D化スイッチ連打してるのもRF-05（ロボット）のオーブが奪われたあとです。2D化スイッチはオーブの能力ありきなので、猫が連打してるのはベッキョンのオーブの能力を源としたスイッチってことです。
この場面でWARNINGを出しているのはEXO側（上述の「根拠④RF-05内部のデザイン」参照）ですので、ベッキョンはEXO側のスイッチを使ってないし、EXO側はベッキョン及び白猫を危険要素とみなしています。
ベッキョンとEXO側、どちらがXでどちらが無印かは判断できるほどの根拠がありませんが（オッドアイチャニョルがいるからX＝EXO側が濃厚）、上記の説明が"両者が対立している"＝ベッキョンはEXO側から逃走するに値する理由があるっていう根拠の補足になっていれば幸いです。
「全機能」とはパラレルワールドへの扉…？
上述の通り、ティーザーでも「パラレルワールド」と「日食」がめっちゃ強調されてます。「パラレルワールド」と「日食」はもはやEXO世界観においてレギュラー用語みたいなとこありますが、Powerのストーリーにとっても大切なキーワードであることが示唆されてます。
パラレルワールドと日食
PowerMV冒頭で「違う違う、今回はこの世界じゃない」みたいなコミカルコント入ってると思うんですけど、この冒頭部分、直球にパラレルワールドを指していますよね。
例えば下記画像のEP.2641っていうのは地球のユニコードです。この部屋にいるEXOたちは、「地球にいる世界線」であるってことが推測できます。
オーブ獲得後には、超能力を発揮するシーンでバックに日食が出て、日食から力をもらってるような描写がされてます。
以前の記事で考察した通り、EXO世界における日食というのは超能力の目覚め及び異空間（パラレルワールド）との繋がりを意味していて、日食もしくは超能力を持つEXOは結晶の形で象徴されると個人的には考えています。
thepowerofdream.hatenablog.com
パラレルワールドについてはMonsterのMV考察でも触れているので暇で死にそうな時にみてください。
thepowerofdream.hatenablog.com
結晶
オーブを持ったEXOが結晶のオブジェクトを背景に「能力獲得」みたいな描写があるメンバーはスホ、チャニョル、セフン、カイ、ベッキョンです。ベッキョンは前述・後述の通り少し特殊な立ち位置にいるのでベッキョンを除外するとスホ、チャニョル、セフン、カイが結晶メンバーになります。
では非結晶メンバーの共通点は何なのか。それは「反転」にありますね。
反転してたメンバーはギョンスとベッキョンでしたが、反転し得ないメンバーもまたいました。顔の模様/傷が左右に均等にあったシウミンとジョンデです。
つまりXと無印に分離していなかったシウミンとジョンデ、そして無印ギョンス（仮）と無印ベッキョン（仮）の4人はオーブを奪わずとももともと能力が使えていた？？？かもしれないみたいな考察ができるわけです。
全機能とは？
ここでベッキョンがオーブを奪ってパラレルワールドに逃げた、というストーリーに戻りますね。
「オーブとスイッチを同時に適用するとRF-05の全機能を引き出せる」というナレーションを踏まえ、全機能＝日食＝パラレルワールドへの扉だとします。
そうすると、MV最後の場面でベッキョンがスイッチを押してオーブを使用したのはパラレルワールドに逃げるためであったと考えられます。
ということは、ベッキョンが海に落下する場面っていうのはパラレルワールドに落ちていってるとこなのかな？という風に点と点が繋がっていくわけです。
「根拠⑤ベッキョンが反転」の締めとしては、「EXO側（X-EXO？！）には左目ベッキョンが所属しているはずであるが、MV中オーブを持っているのはEXO側から逃げている右目ベッキョンである。つまり、右目ベッキョンはオーブを奪われる存在であり、EXO側はオーブを奪う存在であるといえる。」って感じです。
★「全機能＝パラレルワールドへの扉」の補足です。
RF-05のスイッチは2次元化ですよね。なんで急に2次元が出てくるのか。アルバム特典のコミックを意識しているのか、アメコミっぽさ意識なのか、色々理由は考えられると思いますが、個人的には「次元」と「パラレルワールド」っていうところが鍵だと思ってます。
現実の世界が3次元で時間軸を足したのが4次元（タイムトラベル）ですよね。パラレルワールドは多次元です。
全機能はスイッチ＋オーブなわけですが、2次元化するスイッチに、オーブの能力を加えると多次元が展開されるのではないかと思ったわけです。
★2次元化とゲームとサイバネティクス
について追加の推測です。
- 戦闘中の場面、剥き出しの地面にサイバーパンク・vaporwave的なグリッドが引かれている
→サイバーパンクは、人間と機械の制御と通信をテーマの一角としたジャンル - EXOはep.2641でゲームをしている
→ゲームをしている部屋にはMVで登場する銃が飾ってあり、アルバム特典にメンバーごとの超能力の説明が書かれたCHARACTER CARDが付属する
っていう2つのポイントを前提とします。
なので、
- サイバー空間（2D）：PowerMVのEXO
PowerMVのEXOはゲーム画面という2Dの中の仮想空間上の3Dである - フィジカル空間（3D）：ep.2641のEXO
現実の世界でEXOはPowerMVのゲームをしている（＝サイバー空間のEXOを操作している）
みたいな考察ができます。
Love Me Rightと白猫の正体
Powerは結構Love Me Rightとの関連性があります。
先ほど少し触れましたが、冒頭部分のPLANET#1563、流れるメロディ、星(?)にはラグビーのモチーフ。。。
あとはオーブが落ちる演出がLove Me RightMVのビー玉が落ちる場面に似ているって、当時SNSやブログなどのファンの考察で結構言われてました。
話は変わりますがPowerのMVにはLの首輪をつけた猫が登場します。
この猫の正体、ファンの間ではLay説とEXO-L説で意見が二分されてるかと思います。
個人的にはこの白猫、チェシャ猫を象徴してるんじゃないかなと考えております。
上述の通り、PowerはLove Me Rightとの関連性があります。白猫の首輪のLはLove Me RightのLの可能性がありますし、Love Me RightはアリスコンセプトのMVなのでアリス作者Lewis CarrollのLっていうダブルミーニングかもしれません。で、アリスの猫といえばチェシャ猫ですよね。
チェシャ猫のWikiを読むと、「チェシャ猫銀河群」という単語が出てきます。
チェシャ猫銀河群には重力質量による空間の歪みがあるそうなので、白猫＝チェシャ猫＝空間の歪みを利用して無印ベッキョンをXのいる世界線まで届けた存在っていうぶっ飛び考察もできます。よくフィクションでは空間の歪みで違う世界線行ったりしてますし現世とソウルソサエティは断界で繋がってますし。。
*1:アルバムの中にランダムで2枚入ってた鬼畜仕様でした（等価交換で集めるにしてもアルバム10枚買わなければならない）。
アイドルサバイバル番組のラップ公演がやばい話
どれくらい製作陣/トレーナーの手が加えられているかは神のみぞ知ることですがアイドルサバイバル番組のラップ公演はやばい。
- 1. 니가 알던 내가 아냐 / Produce101 season2（2017年）
- 2. 无敌 / 青春有你3（2021年）
- 3. オリジナルラップ / Produce101 JAPAN（2021年）
- 4. 거북선 / Produce101（2016年）
- 5. 리듬타 / Produce101（2016年）
- 6. Honey / SIXTEEN（2015年）
- 7. Let's get it started / MIX&MATCH（2014年）
- 8. Interstellar / NO.MERCY（2015年）
1. 니가 알던 내가 아냐 / Produce101 season2（2017年）
練習生：우진영、김상균、이의웅
PRODUCE 101 season2 [단독/7회] ′모두가 놀란 완성형 무대′ No NameㅣSMTM5 ♬니가 알던 내가 아냐 @포지션 평가 170519 EP.7
①パンチラインがやばい
우진영「우진영 미첫지」
김상균「あのあのはじめまして」
이의웅「메타몽 정체 모를 놈」
②リリックがやばい
김상균「不満ばっかのラッパーたちの首へし折って」
※実際には「모가지 꺾어」と言っていますが際どい言葉なので字幕では"首"にあたる単語の「모가지」が消されています。
우진영「42俺に貼られた順位表このステージが終わったら口角とともに上がる」
이의웅「タブロ（有名ラッパー）も驚くからよく聞きな」
というテンション上がるリリックが怒涛に押し寄せてきて
アドレナリンの放出量がやばい
③エムネの編集がやばい
実は니알내아は元々4人組で、公演時も4人で行なっていましたが、
放送前に不祥事が問題になり降板した練習生（名前：ハミノ）がいたので
該当練習生部分が全カットされて放送されています。
（あまりにも自然にカットしているエムネの編集技術…）
しかもハミノが現場投票一位だったらしく、
動画の3人だけでも最高にやばいラップ公演なのに
ハミノがいるver.もはや伝説では。。
2. 无敌 / 青春有你3（2021年）
練習生：陈建宇、黄河、李昊霖、李硕、湛展、蒋智豪
Position Evaluaiton Stage: "No One" | Youth With You S3 EP05 | 青春有你3 | iQiyi
无敌のやばいポイントは以下の３点だと思います。
①各バースのラップスタイル（特徴）とトラックのマッチング
②ラップスタイルが示し合わせたの？というくらい被らない
③元々彼らの為に作った曲でしょ？というくらい全体の流れが完璧な歌割り順番
1バース目：発声ライミングリズムの使い方等スキル高なカリスマ溢れる李昊霖が登場
2バース目：ビートの音が不穏になるタイミングでラップが硬めの李硕に変わり
3バース目：グルーヴ感出してサビに向かって盛り上がる陈建宇で1番が終了
4バース目：雰囲気が変わり気だるげな蒋智豪のラップが曲の抑揚になっていて
5バース目：高音の蒋智豪から低音湛展の正統派ラップで流れを戻し
6バース目：最後は異色でコミカルなリリックとフロウの黄河で締める
最後：ずっと5拍目でwoah/dopeと合いの手(?)を入れてきているのに最後everybody say woahでは裏拍とって3拍目で合いの手を入れることでリズムが崩れてもっと聞きたい！という中毒性が生じて手が自然と再生バーに行く
3. オリジナルラップ / Produce101 JAPAN（2021年）
練習生：上原潤、稲吉ひかり、岡野海斗、中川勝就
PRODUCE 101 JAPAN｜1組｜101オリジナル＠＃4 ポジションバトル
上原潤のプデュ現場評価ならではのリリック（「ボタン押しな」）。
ドス声でサ上、Boseの名前を出してセルフボースティングする稲吉ひかり。
マイティーソー・ポニョ・シンバという映画の主人公の名前を出す岡野海斗らしいリリックに、ハクナマタタというサンナムジャのパンチラインを入れてくるKPOP意識。
「Haterの首掻っ切る韻のレーザー」という強めのリリックと言葉負けしてないライミングな中川勝就。
4. 거북선 / Produce101（2016年）
練習生：강예빈、심채은、전소연、황수연
[Produce 101] Stamping ‘Dongdong!’ - SMTM4 ♬Turtle Ship @Position Evaluation(RAP) EP.07 20160304
1バース目を担当している심채은さんは元々ラッパーじゃないのにこのスキルなんですよ。「このステージが終わったら私を覚えているでしょ」の魂の込め方がかっこいい。
続くセンター전소연さんはこの公演が終わったら救急外来に運ばれるほどの体調不良…。そんな様子をちっとも見せずにやり遂げていてかっこいい。
황수연さん、강예빈さんもラップが上手くてカリスマがあってかっこいい。
Produce101 season1しか勝たんです。。
5. 리듬타 / Produce101（2016年）
練習生：강시현、기희현、응 씨 카이
[Produce 101] Powerful Rapping! - iKON ♬Rhythm Ta @Position Evaluation(RAP) EP.07 20160304
このチームも강시현さんと응 씨 카이さんがラッパーじゃないのにラッパーでないことを微塵も感じさせない自信溢れる舞台。응 씨 카이さんに至っては外国人ですよ…。
강시현さんは前公演で披露した曲"Irony"を歌詞に入れたり、センター기희현さんは流石の正統派ラップでスキルも高くProduce101 season1しか勝たんです。。
6. Honey / SIXTEEN（2015年）
練習生： 손채영
[STAR ZOOM IN] [TWICE CHAE YOUNG] Honey, The Way You Love Me, I think I'm crazy, Do it again
死ぬほどカバーされているHoneyで「그대를 처음 본」のところで切ってラップに入るスタイルが新しすぎてそれだけで高評価。
7. Let's get it started / MIX&MATCH（2014年）
練習生：장한나、구준회、바비、정찬우
Mnet [MIX & MATCH] Ep.05 - BOBBY팀
アレンジが良い、バビのフロウは天才肌、クジュネ歌うますぎ。
バビがどう天才かというと以下の通り。
I don't need no 紙幣＝SHOW ME THE MONEYのことに言及→始動・seat belt・gear・accelで韻(?)を踏んでくる（車関連）→8トントラック・ヒップホップトラック・폭주족（暴走族）で韻を踏んでくる（車関連）→三連符のリズムでbの音で頭韻
8. Interstellar / NO.MERCY（2015年）
練習生：이주헌、채형원、IM
Trainee JOOHEON(주헌) X HYUNGWON(형원) X I.M(아이엠) - "Interstellar" @Final debut missionㅣNO.MERCY 10화
ヒョンウォンの声に合わせて作られたかのような曲。
IMパートの「ハイスヒョンのように」「Climax」は上述のバビ（ikon）関連のリリックでDisではないが意識がラッパーで良い。
